2017 Fiscal Year Annual Research Report
Innovation of emergent business model
| Project/Area Number |
15K03645
|
|---|
| Research Institution | Nagaoka University of Technology |
|---|
Principal Investigator |
伊藤 嘉浩 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (60436235)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
殷 勇 同志社大学, ビジネス研究科, 教授 (50344776)
野田 英雄 東京理科大学, 経営学部ビジネスエコノミクス学科, 准教授 (90347724)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
| Keywords | ビジネスモデル / 創発的ビジネスモデル / 事例研究 / ビジネスエコノミクス / 数理分析 / イノベーション・マネジメント / 競争戦略 / 知識創造 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度は、創発的ビジネスモデルについて、ポケモンGOを用いた被災地観光復興の事例を調査分析を行い、論文を作成した。この論文は現在学会誌で審査中である。
また、以前調査分析を行ったベンチャー企業12社を対象にした創発的ビジネスモデルの検証に関する論文を作成し、日本情報経営学会誌に掲載が決定した。また、ビジネスモデルの分析として、ポケモンGOのビジネスモデルのスポンサーロケーション制度の収益構造の分析を、経済学の混合バンドリングの理論を用いて行い、この成果を日本情報経営学会の春の全国大会で発表し、さらに論文を作成して日本情報経営学会誌に掲載が決定した。
さらに、以前日本語論文として発表したインクジェットプリンターのビジネスモデルの進化競争について、インタビュー調査に基づき、さらに２部料金制等の経済学理論を用いて数理分析を行った論文を、さらに発展させて英文論文を作成した。その結果、この論文は、国際ジャーナルに掲載が決定した。
これら以外に、創発的ビジネスモデルの研究を行う上で基礎となる以前から行ってきた創発的なイノベーション・マネジメントに関する研究をまとめた英文論文が、マーケティング分野のトップジャーナルであるIndustrial Marketing Managementに掲載決定になった。これは非常に大きな研究実績である。しかし、この論文の１年以上にわたる厳しい審査に多くの労力等を投じたため、最終年度に予定していた創発的ビジネスモデルのもう１つの事例の調査が期間と予算の不足により未実施に終わった。
さらに、本研究で以前に日本情報経営学会誌に掲載されたプラットフォーム・エンベロープメント戦略に関する論文が、日本情報経営学会2017年度学会賞「論文賞」を受賞することに決定した。以上のように、最終年度において、とても多くの研究実績を得ることが出来た。
|
