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2018 Fiscal Year Research-status Report

安全な製品を開発するための技術経営

Research Project

Project/Area Number 15K03657
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

原 拓志  神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60252756)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2020-03-31
Keywords安全 / 製品開発 / 自動運転 / 高速鉄道車両 / 医薬品 / 組織間関係 / 技術の社会的形成 / MAISアプローチ
Outline of Annual Research Achievements

当該年度は、製品としての高速鉄道車両の安全形成について、車両メーカーK社の関係者や高速鉄道運営会社N社の関係者へのインタビュー調査を行った。さらに高速鉄道運営会社が複数車両メーカーや部材メーカーを組織して車両開発をしている体制について、詳細に調査し、MAISアプローチで分析、その結果を「Inter-organizational Collaboration for Railway Safety in Japan」という論文にして、2018年9月1日、オーストラリア、シドニーで開催されたSociety for Social Studies of Science (4S)年次大会で報告を行い、各国の参加者から有益なフィードバックを得た。この論文については、エディンバラ大学のDonald MacKenzie教授らからのコメントも得ており、さらに改善して現在国際学会誌への投稿を準備中である。
当該年度は、医薬品という製品の安全形成についても研究を開始した。過去の医薬品開発に比べると近年の医薬品開発は社内研究開発から大学やバイオベンチャーなどとの提携で実施される傾向にある。そこで、現在、近年開発された医薬品の研究開発プロセスを詳細に事例調査をしており、過去の研究開発プロセスと比較することによって、こうした組織間関係をもとに製品開発する際の安全形成について、医薬品の場合はどのような体制をとっているのか、課題があるのかについて調べている。その研究成果の一部は、2019年6月16-19日に開催されるInternational Society for Professional Innovation Management (ISPIM)第30回大会での報告が受理され、次年度に報告予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

これまで本研究の分析フレームワークを理論的に確立し、国内外の学会や研究会で報告をし、論文も公刊できた。また、自動運転やIoTの事例に加え、当該年度では、高速鉄道車両の開発と安全形成についての事例研究を実施し、国際学会で報告した。さらに、医薬品産業の事例研究も進行中で、次年度において国際学会での報告が決まっている。
次年度は上記報告のほか、各事例に関する論文作成を進めるとともに、事例間比較分析、産業間比較分析が実現できる見込みであり、その結果も論文にして、それぞれ学会誌に投稿する予定である。

Strategy for Future Research Activity

次年度は最終年度であり、これまでに実施した自動運転関連産業、高速鉄道車両産業、医薬品産業の事例研究をさらに進めるとともに、MAISアプローチを用いて分析を加え、さらに産業間の比較分析を実施する。これらの研究結果について、国内外の学会報告をするとともに、論文を国内外の学会誌に投稿する予定である。さしあたり6月のISPIM(イタリア、フィレンツェ)第30回大会では医薬品産業の事例研究を報告するとともに、今年度中に鉄道車両産業の事例研究についての論文を国際的学術誌に、自動運転、高速鉄道車両、医薬品産業の製品安全に関する比較分析についての論文を国内学術誌に投稿する予定である。

Causes of Carryover

(理由)6月の国際学会の参加費の支払い締め切りが次年度であることが後から判明したので、論文の受理を確認し参加が確定した後に払うことにしたため。そのほか、端数として生じた分も含まれる。

(使用計画)6月の国際学会の報告が受理されたので、次年度に参加費を支払うことで使用する。その他、端数については物品費に合算して次年度に使用する計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Inter-organizational Collaboration for Railway Safety in Japan2018

    • Author(s)
      Takuji Hara
    • Organizer
      Society for Social Studies of Science (4S)
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2019-12-27  

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