2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K03663
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
三崎 秀央 兵庫県立大学, 政策科学研究所, 教授 (30312763)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 組織的公正 / 組織行動 / 人的資源管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該研究は、組織行動論もしくは社会心理学や社会学をベースとした理論的枠組みである組織的公正理論を、経営学的な観点から再検討し、より実務的かつ説明力の高い分析枠組みを構築することを目指している。具体的には、申請者がこれまでに蓄積してきた当該領域に関する知見である戦略的な変数や人的資源管理といった変数を組織的公正理論に取り込んだ枠組みを構築することを目的としている。当該年度は、①申請者の実施した過去のデータを再分析することで分析枠組みの妥当性を検討する、②企業に対するインタビュー調査を実施し、概念の操作化をする際の課題や設問の抽象度や用語に関する課題を明確にする、③大量サンプルによるアンケート調査の実施、を行った。①については、「組織的公正理論の普遍性について-国際比較と分析の領域-」(広島大学経済学会, 2015年7月11日)において、発表した。また、②および③については、当該研究の枠組みを用いて実施した調査結果の一部として、申請者が監修した次の報告書にまとめられている。一般財団法人兵庫勤労福祉センター・兵庫県経営者協会・日本労働組合総連合会兵庫県連合会編)『女性活躍推進に関する調査研究報告書:最終報告』( 2016年3月発行)。本年度に実施した研究では、当該研究の「戦略的な変数を取り込んだ組織的公正理論」という分析枠組みの普遍性について、国際比較およびダイバーシティの観点から再検討し、一定程度確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
文献研究を進めるとともに、実証研究も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き内外の先進的研究のレビューをするとともに、本研究の理論的枠組みを進化させ、実証研究を実施し一般化を図る。
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Research Products
(2 results)