2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K03681
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
谷 俊子 東海大学, 教育開発研究センター, 助教 (50592862)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 経営倫理 / 雇用 / ワークライフバランス / 子育て支援 / ダイバーシティ / ケアの倫理 / 多様な正社員 / ケアリング |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)論文発表:①玉川大学人文科学研究センター紀要「雇用の多様性とケアの倫理」②慶應義塾大学宗教研究会「ケアの倫理の実践‐Care forとCare about」 (2)学会・大学での研究発表:①玉川大学人文科学研究センター「雇用の多様性とケアの倫理-ノディングズの規範を企業倫理に応用する」②人材育成学会年次大会「介護と仕事を両立する従業員へのケア」③慶應義塾大学宗教研究会年次大会「従業員の多様性‐ジェンダーの課題にケアの倫理は何ができるか」 (3)企業・行政・市民・学生等を対象とした講演・発表:①人事コンサル担当企業キャリアクリエイツ主催によるセミナーにおいて、企業人事担当者・労組幹部を対象に「仕事と介護の両立」をテーマに講演②神奈川県湘南地区の四町の各町長および幹部職員を対象に、ワークライフバランス、働く人へのケアに関して講演③神奈川県立高校3年生を対象に、キャリア、職業、多様性、働く人の権利等について講演④市民を対象とした哲学カフェを麗澤大学の研究者と実施。テーマは「ダイバーシティ、職場のコミュニケーション」等。 (4)大学研究者との協働による研究会の主催:①早稲田大学において「男性従業員の子育てとケア」にかんする研究会を主催。ジェンダー、社会学の分野の研究者とともに討議した。②東京工業大学(熊本大学サテライトキャンパス)において、ケアの倫理の源泉である徳倫理を企業倫理に応用したテーマを用い、大阪経済大学、熊本大学、藤女子大学の倫理学研究者と討議し、論考を深めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度の研究計画として当初あげた以下について進捗させた。 1.インタビュー調査し、分析し、結果が出たものを学会及び企業人事担当者へ発表・公表した。 2.研究経過で得られた知見を、大学・高校・一般市民等へ伝え、またそれに対する意見を収集し、さらに論文につなげた。 3.倫理学・社会学・ジェンダー等、異分野の研究者と協働で研究会を行い、多面的な分析を行った。 4.「多様な正社員」普及・拡大のための有識者懇談会等、国内の動向の把握、国内の関連文献の調査を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
1.インタビュー調査したものを分析し、3年間の研究全体の総括を行う。 2.3年間に執筆した論文を冊子にまとめる。 3.各学会、学会誌で研究発表を行う。 4.雇用の多様性とケアにかんする論考を大学学生に伝え、従業員の人権についての意識の啓発を行う。 5.倫理学等の研究者と協働で研究会を行い、新たな方向性や社会のニーズを発掘し、平成30年度以降の研究の礎とする。
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Causes of Carryover |
当初予定していた研究会の場所が変更になり、旅費の発生が少額となったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究の成果報告を目的とした、企業向け、および学生向けの講座の開催数を増加させる予定である。
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Research Products
(3 results)