2015 Fiscal Year Research-status Report
シリコンバレーにおける研究開発者の感性とイノベーション創出のダイナミズムの研究
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15K03682
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
城川 俊一 東洋大学, 経済学部, 教授 (90061241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大木 裕子 京都産業大学, 経営学部, 教授 (80350685)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | シリコンバレー / イノベーション創出 / 研究・開発者の心理特性 / マルチエージェントモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的にある、シリコンバレーにおける研究開発者の感性とイノベーション成果およびそれを可能とする組織要因を明らかにする、という点での研究実績は、イノベーションにつながる研究・開発のための個人のアイデア創出に関わる因子について(1)心理的特性因子(2)研究・開発者の育った環境・体験に関する因子の面から質問項目を作成し、まず日本の数名の研究者・開発者にインタビューをして、質問項目の精査を行った。平行して、上記(1)の因子について、特定の研究・開発分野を決めて、複数の研究・開発者のインタラクションを通じて、最終的に製品として結実するメカニズムをマルチエージェント・システムを作成するための文献調査およびソフトの決定のための資料収集を行った。研究実施計画については、シリコンバレーのイノベーション創出について、制度的、技術的、経済的、社会的な事業環境条件に関連した文献および各種資料を入手し、分析枠組みを作った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
イノベーションにつながる研究・開発のための個人のアイデア創出に関わる因子について(1)心理的特性:感性、行動力・精神力、思考特性、知識・スキル、モチベーションに関する因子 (2)研究・開発者の育った環境・体験に関する因子 の面から質問項目を作成し、まず日本の数名の研究者・開発者にインタビューをして、質問項目の精査を行った。 平行して、上記(1)の因子について、特定の研究・開発分野を決めて、複数の研究・開発者のインタラクションを通じて、最終的に製品として結実するメカニズムをマルチエージェント・システムを作成するための文献調査およびソフトの決定のための資料収集を行った。有力な文献として現時点で、坂本拓人・保城広至・山影進「ホワイトハウスのキューバ危機」、書籍工房早山、2012年がマルチエージェントモデルとして参考になると考えている。また、ソフトは構造計画研究所のマルチエージェント・シミュレーターであるartisocが有力である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、イノベーションにつながる研究・開発のための個人のアイデア創出に関わる因子についての項目を確定した後、アメリカ・カリフォルニア州シリコンバレーでの現地調査およびヒアリングを行う。 平行して、上記因子を使って、特定の研究・開発分野における、複数の研究・開発者のインタラクションを通じて、最終的に製品として結実するメカニズムをマルチエージェント・システムを作成する。
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Causes of Carryover |
シリコンバレーでの調査研究(ヒアリング調査を含む)でかかる費用およびマルチエージェントシミュレーターソフト購入のために27年度の予算を残した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
シリコンバレーでの調査研究(ヒアリング調査を含む)でかかる費用およびマルチエージェントシミュレーターソフト購入費用に充当する計画である。
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