2017 Fiscal Year Research-status Report
開発型中小企業の研究開発活動における外部知識の探索・吸収・活用に関する研究
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15K03687
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| Research Institution | Musashi University |
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Principal Investigator |
伊藤 誠悟 武蔵大学, 経済学部, 教授 (80612275)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | イノベーション / 組織学習 / 中小企業 / 経営戦略 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
製造企業に対してインタビュー調査を実施（平成 28年度から継続）し、企業の研究活動における外部知識の活用の状況把握に努めた。加えて、中小企業支援団体に対して、大企業から中小企業への知識移転についてインタビュー調査を行った。多様な知識を活用して画期的な製品開発を実現した事例を分析し、外部知識の有効な活用に必要な要因とメカニズムを検討し、ディスカッションペーパーにまとめた。
上記以外に、平成29年度にはアンケート調査を実施した。調査の実施内容は以下の通りである。
（1）アンケート調査票設計：前年度に作成したアンケート案を専門家や実務家の意見を取り入れて改善し、完成させた。
（2）アンケート調査の送付先の確定：官公庁や民間調査機関が実施した過去のアンケート送付先、「グローバルニッチトップ企業100選」（経済産業省製造産業局）、「元気なものづくり企業300社」（中小企業庁）、に選定された企業、及び自治体の中小企業支援機関からの推薦企業を参考に作成したアンケート調査の送付先リストを再検討し確定した。再検討に際しては外部企業との連携に詳しい研究者の意見を参考にし、送付リストに比較的規模の大きい開発型製造企業も加えた。規模による比較分析を可能にするためである。
（3）アンケート調査の実施：調査票を郵送する形式で、4,400社に対してアンケート調査を実施した。平成30年1月5日に調査票を発送し、342件の回答があった。
（4）調査票の集計：回収した調査票のデータをエクセルに入力し、クロス集計などによる1次分析を行った。そのデータに基づいて、外部知識の活用に関して関心を持っている研究者と議論し、次年度以降の分析や調査について検討した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケート調査を完了しており、また、集計及び1次分析も実施済みである。回答企業に対して、先行してインタビュー調査を行う予定であったが、アンケート実施が当初予定よりも時期が遅くなったことため、インタビュー調査が次年度にずれ込んだ。しかし、その遅れは平成30年度で対応可能な範囲であり、大きな問題はないと考えている。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の研究活動は主に以下の通りである。
（1）アンケート調査で収集したデータの統計分析：アンケートで収集したデータの定量分析を実施する。分析モデルは完成しているが、分析結果を踏まえ現状のモデルを再検討し、より説明力の高い分析モデルに改善する。
（2）アンケート回答企業へのインタビュー調査：候補先企業を抽出し、統計分析に並行して分析結果の背後にあるメカニズムにまで踏み込んで聞き取り調査を行う。
（3）外部知識の探索によるイノベーション事例の収集：アンケートとは別に、引き続き多様な知識の活用がイノベーションを促進した事例を探索し、事例研究を行う。
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| Causes of Carryover |
（理由）
アンケート回答企業数社にインタビュー調査を行う予定であったが、アンケート調査が遅れたため、実施できなかった。
（使用計画）
インタビュー調査費用として使用する予定である。
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