2022 Fiscal Year Research-status Report
日本企業のグローバル人材に関する経時的研究:海外戦略と人的資源管理施策の視点から
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15K03697
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
中村 志保 立命館大学, 経営学部, 准教授 (20389191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 直紀 法政大学, 経営学部, 教授 (50448817)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 国際人的資源管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本企業の海外子会社のパネルデータを用いて、海外子会社の人材配置がどのように決まるかを分析した。分析結果から、海外子会社に現地人材を配置する程度と、子会社が立地している地理的地域内の文化のばらつきの間には、逆U字型の関係があることが示された。この結果から、海外子会社の人材配置は、子会社レベルの要因、ホスト国レベルの要因のほか、地域レベルの要因も考慮する必要があることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で、インタビュー調査が実施できなかった為、事例研究の進捗が遅れている。研究期間を延長して、事例研究を進める。また、文献研究を継続的に行い、そこから導かれる仮説を立て(研究枠組みの作成)、パネルデータを用いて、分析を行ってきた。事例研究以外については、順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
文献研究をさらに継続的に行い、研究の分析枠組みを作成する。コロナ禍でインタビュー調査の実施が遅れているため、来年度は、事例研究を中心に企業分析を行いながら、さらに研究の分析枠組みを見直す。
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Causes of Carryover |
企業インタビューを実施する予定であったが、コロナ禍で実施が制限されていた。また、研究代表者が休業した為、その間の研究は中断されていた。中断された期間に遂行予定であった課題や調査については、次年度に延長して実施する。以上、2点の理由により次年度使用額が生じた。 次に、次年度は、継続的な文献研究(論文や本の購読料)、インタビューの実施に伴う交通費や資料・印刷物の用意(パソコン、プリンタ)、分析のためのソフトウェア等の費用を計上予定である。
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Research Products
(2 results)