2017 Fiscal Year Research-status Report
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15K03701
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
本間 利通 大阪経済大学, 経営学部, 准教授 (90461128)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 組織コミットメント / 職業コミットメント / 役割コンフリクト |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、組織コミットメント及び職業コミットメントが離職及び専門職としての行動にどのような影響を与えるのかを評価するために、①データ分析に基づく尺度の精緻化、②組織コミットメント及び職業コミットメントがもたらすコンフリクトの整理、を行った。2015年6月に薬剤師を対象として行ったアンケート調査から、薬剤師の専門職としての行動である「疑義照会」に組織コミットメント及び職業コミットメントがどのような影響を与えるかについて検討した。特定の疑義照会に情緒的組織コミットメントと情緒的職業コミットメントが関連する傾向があることを確認した。この結果に基づいて、次年度以降に組織コミットメント及び職業コミットメントが持つ影響をよりよく理解するための枠組みを提示することができると考える。 組織コミットメント及び職業コミットメントがもたらす役割コンフリクトの整理のために、2017年5月に卸売業の従業員を対象とするアンケートを行った。役割コンフリクトは離職意志に正の相関を持ち、情緒的コミットメント及び存続的コミットメントは離職意志に負に相関することを確認した。これらの結果は、先行研究と整合的なものであるが、役割コンフリクトを組織コミットメントの先行要因として分析することで、特に存続的コミットメントに役割コンフリクトは有意に影響することを確認した。さらに、このアンケート調査の結果も組織コミットメント尺度を精緻化するための検討材料とした。 今年度に行った組織コミットメント尺度及び職業コミットメント尺度の精緻化は、次年度以降に行うアンケート調査に大きく貢献するものである。組織コミットメント及び職業コミットメントがもたらすコンフリクトの整理は、モデル化を行う際の理論的な基盤となるものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに、役割コンフリクト低減を検討するためのモデル化に必要な作業を行うことができた。次年度に、アンケート調査に基づくデータとヒアリング調査に基づくデータを統合させる。これまでに3件のアンケート調査を行うことができており、データの収集という点で順調に推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、現在までに行ったアンケート調査及びヒアリング調査を統合させて、役割コンフリクト低減のための考え方を整理する。組織コミットメント及び職業コミットメントの3次元モデルに基づいて、組織及び職業に対する関わり方が役割コンフリクトに与える影響を、より正確に評価することで、検討に必要なデータを整理することができると考える。
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