2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K03720
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
渡部 吉昭 文京学院大学, 外国語学部, 准教授 (60718154)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | サービス・マーケティング / 価値共創 / BtoB / BtoC |
Outline of Annual Research Achievements |
1.研究の計画 平成27年度の研究実施計画は、BtoB(Business-to-business)リレーションシップにおいて構築された理論的フレームワークを、BtoC(Business-to-consumer)リレーションシップへ応用すべく、BtoBの企業金融におけるモデル作成の際し策定した調査票をBtoCモデルにも応用し、外部のマーケティング調査会社を活用する形で、マーケティング調査を実施することである。
2.研究の実績 上記の研究計画に基づき、平成27年12月にマーケティング調査を実施し、352の有効回答を得た。データの有効性などを確認した上で、平成28年1月よりこれらのデータを分析する作業を開始した。初期的重回帰分析においては、BtoBモデルで確認された内容が、BtoCモデルにおいても検証される結果となっている。 平成28年度の研究実施計画は、27年度において行ったマーケティング調査結果を詳細に分析することである。平成27年度末の段階では、この平成28年度の研究実施計画をやや先取りする形で研究が進んでいる。具体的には、BtoBモデルについて行った重回帰分析と共分散分析のパス解析を組み合わせる形で分析を進めており、価値共創活動におけるマーケティング戦略上の示唆を抽出するという本研究の目的は、計画通りに達成されつつある。また、平成28年度においては、本研究の研究成果を英語でまとめ、海外のジャーナルに投稿する予定であり、その準備も順調に進んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度においては、BtoBリレーションシップにおいて構築された理論的フレームワークを、BtoCリレーションシップへ応用すべく、BtoBの企業金融におけるモデル作成の際し策定した調査票をBtoCモデルにも応用し、外部のマーケティング調査会社を活用する形で、マーケティング調査を実施し、その初期的統計分析も終了している。 これらの研究課題が順調に進展した理由としては、BtoBとBtoCの違いはあるものの、リレーションシップ・マーケティングの観点から見た仮説の根幹は共通する部分もあり、結果として調査票についても、BtoBモデルにおいて策定した調査票をBtoCモデルにおいても活用できることが研究を前に進める要素となった。 また、雑務を整理するなどして、科研費の研究に打ち込める体制を構築できたことも、本研究の順調な進展に寄与している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度の研究実施計画は、27年度において行ったマーケティング調査結果を詳細に分析することである。具体的な分析手法としては、重回帰分析と共分散分析のパス解析を想定している。これらの分析については、平成27年度中に初期的分析を完了しており、本研究の推進に大きな障害は見られない。 また、本研究へ取組む研究時間も確保できていることから、研究内容的にも研究環境的にも、本研究の計画変更が必要となる事態は現時点では全く想定されない。
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Causes of Carryover |
予定していた海外での学会への参加渡航費用が、当該年度ではなく、次年度に繰り越しになったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
海外の学会への参加渡航費用は、次年度において使用する予定である。
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