2016 Fiscal Year Research-status Report
来店行動・店舗内購買行動研究の体系化に関する基礎研究
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15K03722
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| Research Institution | Chiba University |
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Principal Investigator |
佐藤 栄作 千葉大学, 法政経学部, 教授 (10366940)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 商学 / 購買行動モデル / 来店間隔モデル |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は，相対的に研究蓄積の手薄な買物出向や売場探索に関する購買行動研究の拡充を図ること，ならびに買物出向とカテゴリー購買生起の相互依存的関係を捉える購買行動モデルを構築することを通じて，消費者の購買行動プロセスの理解を深めることを目的として取り組んでいます。
本研究開始当初より店舗内空間行動モデルに消費者の異質性の構造を組み込む研究，買物出向とカテゴリー購買の相互依存的関係に関連する文献の調査収集と整理，ならびに来店間隔と購買経験カテゴリーの品揃えの関係を捉える購買行動モデルの研究の3つが，主な研究活動となっております。平成28年度は特に，2番目と3番目の研究活動を優先して進めて参りました。その理由は経営科学系研究部会連合協議会主催平成27年度データ解析コンペティションに参加することで提供を受けたID-POSデータの利用期限が平成28年度末であり，当該データに依拠した2番目および3番目の研究活動を優先する必要があったためです。これらの研究を進めることにより，その成果を学会報告1件ならびに査読論文1件により発表いたしました。なお，2番目の研究活動である関連文献の調査整理の成果は，3番目の研究成果を報告した上記査読論文中の第2節「既存研究の整理」に記載する形で統合して報告しております。
今後は購買行動と品揃えの関係を捉えるための提案モデルを拡張していくことが，重要な研究課題となります。その実証研究を進めるために，平成28年10月に新たに実証研究用のID-POSデータを入手いたしました。ただし当該データの利用期限は2年間に限られておりますため，研究サブテーマを進める順番を当初計画から変更し，平成29年度ならびに平成30年度は，購買行動と品揃えの関係を捉える購買行動モデルの研究を優先して進め，その後に店舗内空間行動モデルに消費者の異質性の構造を組み込む研究に取り組む予定でおります。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度の研究活動は概ね順調に推移しています。買物出向とカテゴリー購買の相互依存的関係に関連する文献の調査収集と整理は予定通りに進め，概ね完了いたしました。また，購買行動モデルの構築と実証分析についても，来店間隔と品揃えの関係を捉える初期モデルに関する実証研究を完了し，査読論文として報告いたしております。
なおデータ利用期間の制約から，買物出向とカテゴリー購買の相互依存的関係に関連する研究，具体的には購買行動と品揃えの関係を捉えるモデルの実証研究を先に進める必要があり，店舗内空間行動モデルの拡張に関する研究作業を後回しにするという調整はしておりますが，全体としては順調に研究活動を進めることができているものと考えております。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、消費者の買物出向プロセスに関連するサブテーマとして取り組んでいる来店間隔と品揃えの関係に関する購買行動モデルの拡張のための研究を最優先で進める予定でおります。これは平成27年度に入手した実証研究用ID-POSデータの使用期限が平成27年度末で終了したことに伴い、新たに平成30年9月末までを期限とする実証研究用ID-POSデータを入手したことに伴う計画の変更となります。これに伴い、現在継続中の店舗内空間行動モデルの初期モデルのシミュレーションによる挙動確認等の他のサブテーマは、平成30年度10月以降に取り組む予定でおります。
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