2017 Fiscal Year Research-status Report
グローバルブランドコミュニティとしてのソーシャルメディアに関する国際的調査
Project/Area Number |
15K03728
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
水越 康介 首都大学東京, 社会科学研究科, 准教授 (60404951)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ブランドコミュニティ / ソーシャルメディア / デジタル・マーケティング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ソーシャルメディアに注目し、グローバルブランドコミュニティの観点から国際的調査を行う。昨今世界的に普及したソーシャルメディアは、企業のマーケティング活動においても重要な役割を担うようになっている。その利用の方法や効果については、すでに多くの研究が行われるようになっている一方で、ソーシャルメディアが不可避に提供するマーケティング活動のグローバル化については、まだ十分な研究が進められていない。そこで本研究では、グローバルブランドコミュニティの観点から、ソーシャルメディアがグローバルを前提に利用される際に生じる問題や可能性について考察をすすめる。 ブランドコミュニティ研究では、もともとはオフラインのコミュニティを考察しつつ、オンラインのコミュニティへ研究対象を広げてきた。更に近年では、ソーシャルメディアについてコミュニティとしての考察が進められるようになっており、マーケティング研究において重要な知見を様々に提供している。ただその一方で、ソーシャルメディアでは一般的なインターネットとは異なる性格が示されるようにもなっており、これらを踏まえた上で、ブランドコミュニティ研究を展開することが必要とされるようになっている。 研究3年目となった本年は、昨年度までの研究蓄積を参照しながら、特にツイッターに関する研究考察を学会報告し、ディスカッションを通じて研究の精査を図ることを試みてきた。さらに、これまでの研究をまとめつつ、ソーシャルメディアを用いたマーケティングに関する書籍の取りまとめを進め、その刊行について目処を立てることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に推移し、実務的理論的示唆を見出すに至っている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き研究をすすめる。最終年度としての取りまとめに注意し、時間及び予算配分を計画する。
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Causes of Carryover |
本年度では海外出張及び調査委託を予定以上にスムーズに実施することができた。その結果、研究が進展したこともあり、次年度に新たな出張及び調査を企画計画することができるようになった。そのため使用額に変更が生じることになった。
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