2017 Fiscal Year Research-status Report
ブランド・リレーションシップ戦略と消費者の反応の関係の解明
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15K03731
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
久保田 進彦 青山学院大学, 経営学部, 教授 (10340184)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | マーケティング / ブランド / リレーションシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、企業のブランド・リレーションシップ戦略が消費者にどのような影響を及ぼすかについて解明しようとするものである。この目的のために、本年度は昨年度に続きブランド・リレーションシップの形成に関するモデル構築を中心とした活動を行なった。具体的には以下の事柄を行なった。 1文献レビュー、2モデルの検証、3追加モデルの構築、4プリ調査および本調査。以下ではそれぞれについて説明を行う。 1について:ブランド・リレーションップの形成について、既存研究のレビューを行い、リレーションップの形成が2つの考え方(プロパティ型とパートナーシップ型)によって説明されてきたことを整理した。この考え方は昨年度までに大まかな枠組みは完成していたが、本年度はより詳細な部分について検討を行い論理の精緻化を目指した。 2について:昨年度検討したブランド・リレーションップの形成に関するモデルの細部を修正して、完成度を高める努力をした。 3について:上述したモデル構築作業の過程で、いくつかの新たな問題意識が生じた。それは消費者の個人的特性、とりわけ愛着傾向の違いがブランド・リレーションシップの形成に影響を及ぼしているのではないかということである。この問題については過去にもいくつかの既存研究があるが、プロパティ型とパートナーシップ型という考え方と組み合わせた議論は存在しない。そこでこの問題について検討するために、追加モデル(概念モデル)を検討した。 4について:3の概念モデルの妥当性を検討するために12回のプリ調査および1回の調査をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年目に予定した課題のうち、主要なものについて問題なく終えることができた。 なお上述したように、ブランド・リレーションシップの形成に関するモデルを検討する過程で、いくつかの新たな問題意識が生まれたため、補助事業期間の延長申請を行い、これらについて追加的な検討を行うことにした。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度に行なった調査デーを用いて、追加モデルの検証を行う。 またそこで得られた知見を論文ないしは口頭報告によって発信していく。
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Causes of Carryover |
平成29年度の活動において、若干の追加的問題意識が生じたため、これを確認するために研究期間の延長を申請した。残額(77,355円)は分析用ソフトウェアの費用などに用いる予定である。
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Research Products
(1 results)