2015 Fiscal Year Research-status Report
東アジアの消費者の製品評価と購買意欲への原産国、製品・国のイメージの影響の研究
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15K03734
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
奥本 勝彦 中央大学, 商学部, 教授 (90102011)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 購買時の考慮要因 / 原産国 / 国別知覚 / 製品別知覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、「東アジアの消費者の製品評価と購買意欲への原産国、製品・国のイメージの影響の研究」として、特に、消費者の購買決定に際しての考慮要因について研究を進めた。つまり、消費者は、製品を購買するとき、どのような要因を重要視して購買決定を行うかということである。そこでは、原産国、ブランド、製造業者のネーム、品質、機能、信頼性、価格、広告、小売店の店員、友人の話、技術、、新しさ、耐久性・・・が取り扱われた。いくつか課題が設定されているけれども、そのなかで、特に、考慮要因について、中国、韓国、日本、ベトナムでマーケティング調査を実施、終了させた。 中国、韓国、日本、ベトナムの中で、特に、中国人被験者について分析を進めた。その際、中国人消費者の一般社会人と若者とでは、その考え方に相違があるか否かを追究した。本研究における調査自体は、中国の福州市と厦門市およびその近郊で実施した。社会人の標本数は、総数で300票であった。また、学生の標本数は、総数302票であった。 この調査から、中国人被験者は、中国製がもっとも製品として優れており、高く評価していた。このことは、一般社会人と学生の両者について、同様な考えであった。言い換えれば、中国人被験者は、かなり強い消費者自民族中心主義的傾向を示していた。しかしながら、一般社会人と若者とでは、製品を購買する際に考慮するべき要因の重視度かなり異なった考えをもっていることが把握された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
消費者の購買時における考慮要因については、日本、中国、韓国、ベトナムにおける調査を終了させた。現在、中国については、分析も終了し、論文として『商学論纂』、第58号、1・2号に掲載する。 また、製品の評価、購買意欲、また、製品や国のイメージ、さらに、製品の評価、購買意欲に対する製品や国のイメージについては、上記の4ヵ国において現在調査を実施中である。これらについては、近々に終了する予定である。 現在のところ順調に研究は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
広い意味の『原産国研究』の一部である「原産国の分解」については、現在調査票を作成しているので、作成され次第、日本、中国、韓国、ベトナムの4ヵ国においてマーケティング調査を実施する予定である。 これまでと同様に、研究は順調に進める計画である。
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Causes of Carryover |
マーケティング調査が一部にわたって実施されたのみなので、残額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度に残りの調査を実施するので、残額は、その調査に充当する計画である。
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