2016 Fiscal Year Research-status Report
保険商品購買時のリスク認知に関する心理学とリスクマネジメントの統合的研究
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15K03740
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| Research Institution | Meiji University |
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Principal Investigator |
中林 真理子 明治大学, 商学部, 専任教授 (80308056)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 美加 明治大学, 商学部, 専任教授 (90337204)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 保険 / リスク認知 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
一般的な消費者を対象に、医療保険加入時にリスクと認識するであろう事柄を例示し、それらをどの程度深刻に受け止めているかについて調査するためにweb調査を平成27年に実施し、平成28年度度前半はその結果の因子分析を行ってきた。この際、平成26年後半から着手してきた生命保険購買時のリスク認知構造に関する研究の成果と比較して、比較的ローリスクの保険商品全般に通用する購買時のリスク認知構造について検討してきた。この成果を踏まえ平成28年度後半には比較的ハイリスク保険商品購買時のリスク認知構造に関するweb調査を実施する予定だった。
しかし、長引くゼロ金利政策の影響で、消費者がローリスク商品を選びにくい状況が続いてきたが、さらに長期契約商品の販売停止が相次いだことにより、ハイリスク保険商品に関するweb調査を実施する前に、保険会社が販売する保険商品の現状について把握し、web調査の調査項目の妥当性について再検討した。その結果、消費者は現状の変化にはほとんど影響を受けておらず、調査項目を変更する必要はないという結論を得た。そこで平成29年度にハイリスク保険商品に関するweb調査を実施するための準備を行った。
以上の状況から、平成28年度は公表に至った研究成果は少なくなり、その分次年度以降の調査や研究全般の方向性を再確認するための準備を行う年になった。なお、平成28年度中に行った日本の保険市場で販売される保険商品とそれに対する契約者保護の現状についての調査結果については、平成29年度前半に、韓国保険学会等で報告する機会を得ており、その際に同様の関心を持つ研究者と意見交換をし、ハイリスク保険商品に関するweb調査に反映させていく予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
長引くゼロ金利政策の影響に加え、この1年あまりで多くの保険会社で長期契約保険の販売を停止したことにより、本研究で想定してきた、「ハイリスクの保険商品」と「ローリスクの保険商品」という比較構造について再検討する必要が生じたため。
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| Strategy for Future Research Activity |
予定していたweb調査を実施し、その後、ハイリスクとローリスクそれぞれ商品特性によるリスク認知構造の違いを明らかにする。そしてそのような状況において求められる消費者保護の在り方について検討する。
以上の検討の結果、保険商品購買時のリスク認知について一定の見解を示し、政策提言につなげる。
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| Causes of Carryover |
ハイリスク保険商品購買時のリスク認知に関する調査を平成28年度に実施予定だったが、金利政策の影響で比較対象となるべき長期契約商品の販売が相次いで停止されたため、改めて予備調査とその分析をするのに時間を要し、本調査の実施が次年度にずれ込んだため。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度前半には、平成28年度に実施予定だった調査を実施し、その結果の速報をもとに、国際学会での報告を行う。当初から予定していた政策提言に向けた準備は今年度後半に注中して行う。
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Research Products
(2 results)
