2017 Fiscal Year Research-status Report
クロスモダール対応を考慮した店舗環境と消費者行動に関する研究
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15K03753
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
須永 努 関西学院大学, 商学部, 教授 (20438914)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 感覚マーケティング / 音楽 / 消費者知覚 / 購買意思決定 / 感覚間相互作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に沿って研究を進め、以下に示すように国際学会を含む学会発表2件に加え、査読付き論文1本を刊行した。2017年度は主に、世界中で多くの消費者行動研究者が注目している解釈レベル理論と音楽(BGM)の関連を明らかにした。なお、Psychology & Marketingは消費者行動の分野で国際的に非常に高く評価されている学術誌である。Scimago Journal Rank (SJR)によると、マーケティング分野の中で同誌は最高ランクのQ1に位置付けられており(http://www.scimagojr.com/journalrank.php?category=1406)、当該分野における研究の進展に貢献できたと考える。
・Sunaga, Tsutomu (2018), “How the Sound Frequency of Background Music Influences Consumers’ Perceptions and Decision Making,” Psychology & Marketing, vol. 35 (4), pp.253-267. ・Sunaga, Tsutomu, “Music Frequency and Consumers’ Perceptions,”Society for Consumer Psychology (SCP) Annual 2018 Winter Conference (Individual Papers Session), Dallas, Texas, U.S.A.,17th February 2018. ・須永 努『感覚マーケティングと感覚間相互作用』第55回消費者行動研究コンファレンス(公募シンポジウム)、早稲田大学、2018年3月10日(台風による中止の代替措置)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に沿って研究を進め、当該分野で国際的に評価の高い学会や査読付き学術論文誌において成果を発表できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
さまざまな顧客接点における感覚的なマーケティング刺激が消費者の購買意思決定プロセスにどのような影響を与えるかについて実験を行い、分析し、考察する。 今後は特に、嗅覚や触覚に関連する消費者反応の解明を試みる。さまざまな感覚モダリティにおける相互作用を扱うことによって感覚マーケティングの精度を高め、より鋭利な示唆の提示を目指す。
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Causes of Carryover |
旅費について、当初予定していた金額よりも抑えることができたため、次年度使用額が生じた。その分は本研究課題のさらなる解明のため、追加で実験室実験およびインターネット調査を実施するため、得られた成果を国際学会および国際的に評価の高いジャーナルで発表するために使用する。
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Research Products
(3 results)