2017 Fiscal Year Research-status Report
監査の質に関する総合研究:概念的構築、評価フレームワークと実証的測定
Project/Area Number |
15K03768
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
仙場 胡丹 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (10386667)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 監査の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
グローバル的な連鎖を見せしめた近年の金融危機や会計・監査不祥事を背景として、企業が開示した財務報告の質をサポートする「監査の質」の重要性が再認識された。こうした実務的ニーズに対応する、学術的・政策的「監査の質」への研究に対する需要の高まりを背景に、本研究では、監査の質に関する総合研究を敢行し、理論・制度・実態・実証の研究アプローチを駆使しながら、監査の質に関わる概念的構築、評価フレームワークと実証的測定を多方面から行うことを目的とする。 今年度は、これまでの2015年以降の研究成果に踏まえ、さらに日本市場における中小企業の監査の質の状況の分析を行い、今回の科研費(2015年―2018年)の成果の一部分を積極的に本(分担執筆)などの執筆によって、公表することに努めた。具体的に、『中小企業の会計監査制度の探究-特別目的の財務諸表に対する保証業務-』(2017年7月)同文舘出版,第8章執筆である。 加えて、当該研究において、同業者などから意見交換するために、名古屋大学経済学研究科で行う課題設定型ワークショップで同テーマについて、発表をし、幅広く意見を交換した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
いままでの本研究に関連する2015年以降の研究業績からも確認できるように、多くの研究蓄積をし、社会還元を努めてきた。
|
Strategy for Future Research Activity |
残された課題をしっかり把握し、「監査の質」というテーマの重要性を再認識した上、理論的・実証的・国際的に研究を進めていく。
|
Causes of Carryover |
研究そのものが順調であったが、更なる研究の進展を進めるため、外国における共同研究者とも連携し、研究を進めていく。 使用には、外国への出張費用が含まれる。
|