2018 Fiscal Year Annual Research Report
An Empirical Stuby about Management Accounting Measures for Enterprise Risk Management
| Project/Area Number |
15K03796
|
|---|
| Research Institution | Doshisha University |
|---|
Principal Investigator |
河合 隆治 同志社大学, 商学部, 教授 (30368386)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
| Keywords | 業績指標 / リスク管理指標 / 財務指標 / 非財務指標 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、事業リスクマネジメントの観点から管理会計指標がどのような役割を果たすのかについて整理を行ったうえで、実務においてどのように事業リスクが認識され、測定され、評価されているのかについて明らかにすることを目的としている。
本年度については、まず、前年度までに検討してきた、企業におけるリスクの認知が管理会計指標の利用や全社的リスクマネジメント、業績評価システムに与える影響についての英語論文（All roads leads to Rome?: On the overlap and differences between risk management and management control)を推敲し、ヨーロッパ会計学会において報告を行い、国際会計学術雑誌へ投稿を行った。
次に、事業リスクマネジメントおよび事業リスクの測定および評価の実態、事業リスクマネジメントと管理会計指標との関連性について把握するために、東京証券市場第1部に上場している、製造業、サービス業、商業、金融業に属する企業1636社を対象に質問票調査を実施した。具体的には、わが国企業が懸念する潜在的な事業リスク要因、リスク管理の実態、業績管理の役割や特徴、権限委譲の状況などについて調査を行った。
なお、前年度にManagment Acccounting Research誌の査読を通過した論文(Contracting abroad: A comparative analysis of contract design in host and home country outsourcing relations)が今年度に公刊された。
|
