2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of International Accounting Education for Global Accounting Profession
Project/Area Number |
15K03806
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
菅原 智 関西学院大学, 商学部, 教授 (40331839)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 会計教育 / IFRS教育 / アクティブ・ラーニング / ゲーム・ベースド・ラーニング / イタリア / 専門的判断 / 文化的差異 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、原則主義アプローチを採用した国際財務報告基準(IFRS)の下で、グローバル会計人に必須である専門的判断力を養成するための国際会計教育のフレームワークを明確化し、求められる教育プログラムを開発することを目的とし、平成27年度より30年までの4年間で実施してきており、本年度が最終年度であった。 本年度の研究実績としては、論文が4本、国際学会での研究報告が2本、国内学会での研究報告が1本であった。これらの成果は、これまで研究してきた内容を編纂して、形ある成果として公表されたものである。主要な研究成果の内容としては、論文「経験学習としてのゲーム・ベースド・ラーニング(GBL)の効果:マネジメント・ゲームTM(MG)のケース・スタディ」がある。本論文では、成功する経験学習としてのGBLの特徴を調査した。マネジメント・ゲーム(MG)と呼ばれるGBLを対象として、効果的な経験学習の要件を満たしているか否かを検証した。分析の結果、MGには学習を効果的に促すMatsuo (2015)モデルの5要素が内在していることを明らかにした。この論文の英語バージョンは、現在、海外ジャーナルへ投稿し、出版を待っている。本研究プロジェクトの全期間を通した究極的目標は、職業会計人として求められる判断力を修得するための日本の会計教育のあり方を探求し、その目的を達成するためのモデル・ケースを提案することであった。しかしながら、最終的結論を得るには時間が不足した。そこで、当該研究プロジェクトを拡張するため、他の科研費に申請・採択され、今後3年でより発展的な形での成果を目指し継続して研究を続けることになった。
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Research Products
(8 results)