2017 Fiscal Year Research-status Report
韓国における地方政府の「まちづくり」政策と地域共同体の形成過程
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15K03857
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
内田 和浩 北海学園大学, 経済学部, 教授 (60279445)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | まち(マウル)づくり政策 / 地域共同体の形成 / 韓国における地方政府 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、4つのフィールドでの継続的な聞き取り調査及びフィールドワークを行うとともに、学会での研究報告及び論文2本の執筆を行った。 フィールドでの調査では、まず8月から9月にかけて大邱・寿城区のサン洞でマウルづくりのリーダーたちへの聞き取り調査を行った。またソウル・城北区のトンソン洞でもマウルづくりのリーダーたちへの聞き取り調査を行った。さらに、忠清南道・洪城郡のオヌイ圏域でも、リーダーたちへの最終的な聞き取り調査を行った。11月には大田広域市の社会関係資本支援センターの前センター長から、ライフヒストリー調査の最終聞き取り調査を行った。学会発表は、7月にコミュニティ政策学会で、前年度までの調査を踏まえて、「韓国における自治体「マウルづくり」政策の進展状況とその比較」と題した研究報告を行った。さらに、12月末及び3月末発行の「韓国における地方政府によるマウルづくり政策とその比較」(北海学園大学経済学会『経済論集』第65巻第3号)「リーダーのライフヒストリーから見る韓国・太田型マウルづくり」(北海学園大学経済学会『経済論集』第65巻第4号)とにおいてそれまでの研究成果を執筆した。3月には、大邱・寿城区のサン洞とソウル・城北区のトンソン洞で最終的な聞き取り調査を行った。現在、その際の調査データの翻訳及び分析作業を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
韓国での調査時期が講義のない年度末等に集中せざるをえず、昨年度は最終年度でありながら、年度内にすべての調査研究を終わらせることができなかった。現在、3月に行った調査データの翻訳・分析作業を進めており、夏休み等に補足調査を行い研究を1年遅れで修了する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
補足調査調査と研究成果の報告(7月のコミュニティ政策学会及び論文執筆)を年内に進める予定である。
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Causes of Carryover |
韓国での調査期間が予定より短かったこと。
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