2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K03863
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Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
堀内 一史 麗澤大学, 経済学部, 教授 (60306404)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 環境保護運動 / 福音派左派 / 宗教右派 / 共和党 / 民主党 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度の研究活動は初年度に収集できなかったデータを収集することに加えて、研究成果を学会において発表することであった。まず、データの収集に関しては、初年度は文献調査に基づき主要な団体を訪問し必要なデータは収集したが、全体的な環境哲学に関するデータ、さらには、周辺の諸団体および、福音派左派や宗教右派の環境保護運動に関する、下記の研究者からデータの収集を行った。 2016年5月3日、マサチューセッツ州ボストン在住の環境哲学者のDr. Roger S. Gottliebと面会し、環境哲学に関する情報を収集し意見交換を行った。その後3日、4日にケンタッキー州ウィルモアを訪ね、福音派左派の歴史に詳しいProf. David R. Swartz と面会し、福音派左派の環境保護運動に関して意見交換を行った。レキシントンで福音派左派の環境保護団体Blessed Earthを訪問した。その後5月5日には、ドゥリュー大学教授のLaurel Kearnsと面会し、宗教右派と福音派右派による環境保護運動およびそれに対する反対運動に関して意見交換を行った。9月13日、ニューヨーク大学でProf. Marcia Pallyと面会し、特に宗教右派と福音派左派の間に位置づけられる中間主義者に関する情報を収集した。これらの訪問によりほぼ必要なデータは収集することができた。 これらのデータや文献調査を踏まえ学会で研究発表を行った。2016年11月12日に、麗澤大学で開催された、地球システム・倫理学会の第12回学術大会において「米国福音派による環境保護運動:その現状と課題」と題して、科学、経済、政治、神学の4つの対立軸を紹介し、福音派左派によるクリエーション・ケア運動と宗教右派による反クリエーション・ケア運動について報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究調査は順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年度の研究活動、特に、米国在住の主要な研究者を訪問し面接を通して行ったデータの収集は、6割方終了したものと考える。地方組織に関するデータについては最終年度に訪問を行い調整したい。ただし、組織論的調査については、今一度現地調査の必要性がある。これについては、National Association of Evangelicals, Evangelical Environmental Network, およびCornwall Alliance for the Stewardship of Creationをそれぞれ訪問し、組織に関する聞き取り調査を必要である。 この調査に基づき最終年度に学会発表を行いたい。さらに、2016年11月12日に、麗澤大学で開催された、地球システム・倫理学会の第12回学術大会において「米国福音派による環境保護運動:その現状と課題」に関しては、地球システム・倫理学会の学会誌への原稿を作成中である。
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Causes of Carryover |
福音派左派の地方組織への訪問がまだ残っている。その部分の旅費・宿泊費用が残額の大半である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2017年度に地方組織への訪問を行う予定である。
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