2017 Fiscal Year Annual Research Report
Sociological study on production, distribution, consumption and organization of time and space in the Tokyo coastal area
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15K03883
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
若林 幹夫 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40230916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南後 由和 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任准教授 (10529712)
田中 大介 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (10609069)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 東京 / 臨海部 / 都市 / 時間 / 空間 / 交通 / 情報化 / イメージ |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き資料の収集を行うと共に、東京臨海部を対象とするフィールドワークを実施し、それらの結果の分析・報告・討論を行い、研究成果のとりまとめを行った。 フィールドワークは、5月に複数の交通機関を利用した品川・芝浦・大井・羽田地区の実地調査と巨大物流拠点施設の見学調査、6月にゆりかもめを用いた臨海副都心の地域・施設の調査、7月に東京スーパーエコタウン見学会参加による資源リサイクル施設の調査を実施した。品川・芝浦・大井・羽田調査では臨海部の地域構造・産業構造・交通体系と地域の景観や人びとの生活環境・生活構造の関係を観察すると共に、現代の物流システム改革と都市構造・社会構造・生活構造の関連についての情報収集を行った。臨海副都心では計画時の街区イメージや90年代のメディアでの同地区の取扱いと現在の状況の比較をし、開発四半世紀を経た臨海副都心の現状を具体的に調査した。スーパーエコタウンの調査では、リサイクル施設の集積という大都市郊外周辺部と同様の機能を臨海部も担っていることを確認した。 上記調査と資料分析を通じて、鉄道・高速道路・一般道論、新交通システム・船舶・飛行機などの多様な交通機関が集積する交通空間であると同時に、巨大スケールの居住施設・オフィス施設・物流施設・エネルギー関連施設などを擁する多層的・多面的な人工空間が、大都市のエッジであると同時に都心でもあるという両義的な位相をもつ領域を形成するという東京臨海部の特徴を明らかにすると共に、その歴史的形成過程と、それらの空間領域が社会生活の空間的及び時間的秩序をどのように支えているのかを検討した。 上記成果を元にして本研究は、平成30~32年度科学研究費基盤研究(C)「東京臨海部を対象とする現代大都市の空間的・時間的構造の社会学的研究」(課題番号18K02014)へと引き継がれ、さらなる調査研究が行われる予定である。
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Research Products
(9 results)
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[Book] 社会が現れるとき2018
Author(s)
若林幹夫、立岩真也、佐藤俊樹、他
Total Pages
430
Publisher
東京大学出版会
ISBN
978-4-13-050192-7
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[Book] 激動の平成史2018
Author(s)
内田樹、三浦展、若林幹夫、鈴木洋仁、他
Total Pages
206
Publisher
洋泉社
ISBN
978-4-8003-1401-7
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