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2017 Fiscal Year Research-status Report

地域社会における生活困窮者の「自立生活支援」の具体的方法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K03919
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

衣笠 一茂  大分大学, 福祉健康科学部, 教授 (50321279)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords生活困窮者 / コミュニティ / ソーシャルワーク / 社会関係 / 相互作用 / 間主観性 / 共同体 / 価値と原理
Outline of Annual Research Achievements

今年度は、生活困窮者の地域定着に向けて、地域内の諸関係を活性化するコミュニティ・エンパワメント・スキームを、モデル地区である別府市青山地区において実施した。昨年度実施した地域アセスメントに基づいて、地域内の社会関係を活性化し、生活困窮者を「排除しない」地域づくりに向けて受容的な地域の醸成にむけて、住民参加型のブレーンストーミングを実施して、住民相互の受容的関係の構築を図るために、「地域開放型サロン事業」の実施に向けたプランニングの設定を行った。
地域住民の生活困窮者に対するネガティブな感情を払拭し、生活困窮者が地域社会において安定して自立した生活を送ることが出来るように、社会関係を媒介し活性化することを意図したプランニングを実施した。次年度は、計画された「地域開放型サロン」の実施を踏まえ、その効果測定を行い、生活困窮者を「排除しない」地域づくりに向けたコミュニティ・エンパワメント・スキームの継続を予定している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

まず、本研究のフィールドサイトとなっている別府市青山地区は、2016年の熊本地震で甚大な被害を被った。また、協力を依頼していた大分県福祉保健部地域福祉推進室も、九州北部豪雨などの災害対策で忙殺され、結果として予定していたコミュニティ・エンパワメント・スキームの実験を延期せざるを得なかった事情がある。そのため、研究そのものは半年程度遅れて進行しているが、研究目的の達成に向けては確実に進捗している。

Strategy for Future Research Activity

現在、コミュニティ・エンパワメント・スキームの展開において、プランニングまでの展開を終えたところである。
次年度は、設定されたプランに基づいて、地域開放型サロン活動を実施し、地域社会における「社会関係の軸芯」としてそれが機能することにより、生活困窮者を包摂しうる社会関係の媒介を展開し、もって「排除しない」地域づくりの実現に向けたコミュニティ・エンパワメント・スキームを展開してゆく予定である。

Causes of Carryover

先述のように、熊本地震や九州北部豪雨により、フィールドサイトが被災したり研究協力機関の協力が得られない状況が発生したため。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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