2015 Fiscal Year Research-status Report
単身女性のライフステージにおける貧困の形成要因に関する研究
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15K03922
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Research Institution | Nayoro City University |
Principal Investigator |
吉中 季子 名寄市立大学, 保健福祉学部, 准教授 (70434800)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 母子世帯 / 貧困 / 社会保障 / 年金加入 / 寡婦 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度であるH25年度は、7年前に行ったワーキングプア層の母子世帯の母親へのインタビュー調査の追跡調査を念頭に置いて、研究のとりかかりとした。この既存調査は研究代表者の関わった調査で、母子世帯の抱える一定の特徴が見いだせたものであったが、その後の子どもの成長につれての生活の状況について、インタビューを試みようとしたものである。経年のためまずは、対象者自身の連絡確認とインタビューが可能かなどの実施調整を行った。そのうち一人については、すでにプレ調査を実施した。施設入所をしていた対象者はインタビューは不可能なものの施設担当者からその後の動向について、許容範囲内で聞き取ることができた。 前回調査からの暮らしぶりは、子どもが成長するにつれ必ずしも安定するわけではなく、子ども自身が自助努力しようとするがゆえに、成人した時に母と子どもも含めて不安定な状況になっている状況がもみられた。施設入所していた母子も育児と仕事が安定しないまま退所するなど、困難な状況は、別の問題をはらんで継続していた。 このプレ調査も参考にしながら、当初の経過腕あった、シングルマザーと、かつて母子であった寡婦を対象としたアンケートについては、アンケート票の検討からも徐々にはじめている。具体的なアンケートの依頼先についても調整中である。 事前準備としての、既存の母子世帯調査や生活実態既存調査票などの収集は、研究協力者との研究会の実施により、調査票の検討とともに着手しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インタビュー対象者の現状追跡と調整に時間を要している。それとともにアンケート票の検討がやや遅れているが、研究全体においては遂行に問題がない。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目である平成28年度は、新たにアンケート調査を実施する。その準備段階も含めて関係機関に調整し、アンケート票の作成、検討、プレ調査を行ったうえで実施したい。あわせて、前年度からの追跡調査の実施と、分析を行う。
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