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2015 Fiscal Year Research-status Report

「高齢者が地域で暮らしていくこと」に関する福祉ニーズ・生活困難の包括的検討

Research Project

Project/Area Number 15K03953
Research InstitutionWayo Women's University

Principal Investigator

岡本 秀明  和洋女子大学, 生活科学系, 准教授 (30438923)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords福祉ニーズ / 生活困難 / 高齢者 / 地域生活
Outline of Annual Research Achievements

本研究の中心となる目的は、「高齢者が地域で暮らしていくこと」の実現を阻む要因、つまり、福祉ニーズ・生活困難を抽出して整理し、その全体像の解明を行うことである。
平成27年度は、4年の研究期間の初年度であり、(1)社会福祉分野・社会福祉学における福祉ニーズ・生活困難の概念の先行文献を用いた検討、(2)高齢者の地域での暮らしにおける福祉ニーズ・生活困難の項目を今後収集していく際にどのような水準の項目を対象にするのが望ましいかの検討を行った。
その結果、(1)については、これまで福祉ニーズ論などとして研究が積み重ねられてきており、政策論的な文脈のものと援助論的な文脈のものがみられること、社会問題、生活問題、生活困難、福祉ニーズといった概念をそれぞれ別にとらえ、生活問題や生活困難のうち社会的に必要なものと認められたものが福祉ニーズになるというように福祉ニーズ発生過程にも言及したものがあること、福祉ニーズは人が生活するうえで必要なものという純粋な面がある一方で、限られた資源の中で充足や対応が可能なものを資源供給側が福祉ニーズとして定義しているという現実的な面があると指摘しているものがあることなどが明らかになった。(2)については、例えば、家事ができないことによる生活困難というように包括的に項目をとらえるのか、掃除や食事の用意ができないことによる生活困難というようにもっと具体的な項目をとらえるのか、項目水準の設定が本研究では重要となることが確認された。
(1)と(2)は、本研究において重要な基礎部分となるため、本研究でどのようにとらえていくのかについて、引き続き慎重に検討していくことが必要と判断した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究において重要な基礎部分となる、本研究での福祉ニーズ・生活困難のとらえ方をどのようにするのか、高齢者の生活における福祉ニーズ・生活困難の項目をどの水準でとらえていくのかについて、引き続き検討し、今後、慎重に決めていく必要があると判断した。そのため、本格的な項目収集やインタビュー調査は今年度からではなく、次年度から実施することになった。以上の理由により、やや遅れているとした。

Strategy for Future Research Activity

今後は、まず、福祉ニーズ・生活困難の概念検討を引き続き行い、本研究での福祉ニーズ・生活困難のとらえ方をどのようにするのかを設定すること、高齢者の生活における福祉ニーズ・生活困難の項目をどの水準でとらえていくのかを決めるための検討を引き続き行うことに集中する。そして、先行文献・資料の検討やインタビュー等の調査実施により、項目の収集と整理を行う。

Causes of Carryover

本研究課題の土台となる概念の検討と整理をするのに想定していたよりも時間を要するため、引き続きこの研究に集中するのが望ましいと判断した。これにより、インタビュー調査の実施を次年度からと変更し、今年度はインタビュー調査の旅費と謝金を支出する必要がなくなったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

文献研究に必要な資料代、文房具代、プリンターインク代、インタビュー調査に必要な旅費と謝金およびICレコーダーに、主に支出する予定である。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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