2016 Fiscal Year Research-status Report
知的障害者の結婚・子育て生活の現状と支援-子育て支援プログラムの検討―
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15K03960
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
田中 恵美子 東京家政大学, 人文学部, 准教授 (10506736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 明子 東京福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (00708886) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 知的障害者の結婚 / 知的障害者の子育て支援 / 海外研究 / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度はオーストラリア・プリスベンで8月に行われた国際知的・発達障害学会(IASSIDD International Association for the Scientific Stdy of Intellectual and Developmental Disabilities)への参加及び子育て支援研究センター(Parenting research centre)主催の知的障害のある親の子育て支援プログラム(PYC Parenting Young Children)と子育てにおける健康と安全に関するプログラム(Healthy and Safe)のワークショップに参加した。子育て支援研究センターでは知的障害のある親の支援に関するプログラムを作成しており、99ファイルにも及ぶ。プログラムの参加により、研究への協力をいただき、このファイルの翻訳を行った。現在最終のチェックを行っている。プログラムは、紙媒体では膨大となるため、近くCD化し、来年度の成果成果の発表に向けて調査協力団体及びその対象となる団体への配布を予定している。 前年の調査の回収率が30%台と芳しくなかったが、結果をまとめた英語論文を投稿中である。またアンケートに訪問調査の協力が可能と記載された団体への訪問をはじめ、昨年度は大分県でインタビュー調査を行った(知的当事者1名、支援者1名、その他関係者3名)。インタビュー調査は知的障害者の結婚生活及びその支援に関わる者に加え、障害者差別禁止条例の制定関係者にも行った。大分県は障害者差別禁止条例の中で唯一障害者の結婚や子育て支援に関する条文が入っているという特徴がある。今回は条例制定の経緯についてインタビューを行った。これは平成29年度のIASSIDDで口頭発表の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アンケートを集めることに思いのほか、時間がかかった。研究分担者が担当された部分で進捗がなかった(結果、辞任していただいた)。
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Strategy for Future Research Activity |
新たに研究協力者を得たので、さらにインタビュー調査を進めていくとともに、相談支援事業所など、新たな仕組みの中で障害のある人の結婚・子育てを支援していると思われる組織へのアンケート調査を試みたいと考えている。
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Causes of Carryover |
研究分担者が辞退したため、国際会議及びワークショップへの参加が研究代表者1名となったこと、インタビュー調査の進捗が送れていることが挙げられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度以降も研究分担者はおかないため、費用は抑えられるが、来年度研究報告発表に際し、子育て支援研究センター研究員(オーストラリア・ブリスベン)を招聘して講演会を行う予定にしており、その際に経費がかかるため、来年度使用の予定である。
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