2015 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者の社会的孤立に対する支援構築に向けた実証研究
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15K03973
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Research Institution | Den-en Chofu University |
Principal Investigator |
島田 今日子 田園調布学園大学, 人間福祉学部, 講師 (80406868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兪 今 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団, その他部局等, 研究員 (40439063)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 社会的孤立 / 地域在住高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015(平成27)年度、初年度調査は神奈川県川崎市麻生区役所の協力を得て、平成26年度川崎市が実施した65歳以上の要介護・要支援者を除いた高齢者への基本チェックリスト(「暮らしの元気度チェック」)調査に回答した人の中から、麻生区内の8つのエリアから抽出された3417人の高齢者を対象に2015(平成27)年11月~12月に郵送留め置き法で質問紙調査を実施した。回収後、調査票の回答状況のチェック作業を行い、データ入力を外部に依頼して実施した。結果からは1918人からの回答(回収率56.1%)が得られ、回答者の平均年齢75.4歳(年齢幅:65~96歳)で、前期高齢者894人(46.6%)、後期高齢者980人(51.1%)、男性964人(50.3%)、女性940人(49.0%)、他者との交流の少ない傾向にある社会的孤立者(得点で11点以下の者)は452人(23.6%)存在していた。また、週に1回以上は外出しているかに「いいえ」と回答した閉じこもりの該当者は17人(0.9%)存在していることが判明した。今後、データ分析を進めて本調査対象者の実態を把握し、2016(平成28)年度の社会的孤立の状態にある409人への介入研究に向けた準備を展開してゆく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2015(平成27)年度、初年度調査データの回収と調査票の回答状況のチェック作業に時間を要し、さらに業者によるデータ入力が3ヶ月程度かかったこともあり、データ分析が遅れ気味となっている。得られたデータの結果を参考にしながら、2年目の研究課題である介入研究に着手するため、研究の進展を図るために人材の補充や作業時間の確保に努めている段階にある。
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Strategy for Future Research Activity |
得られたデータの結果を参考にしながら、2年目の研究課題である介入研究に関する情報収集と計画立案を行い、介入研究実施に努める。
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Causes of Carryover |
今年度に購入予定だった文房具品や書籍、国内外の文献取り寄せ代金が使用できないままに残額となった。このため、平成28年度に繰り越して使用したい。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
文房具品の購入、社会的孤立・地域高齢者の介入研究に関する書籍、論文を入手する。
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Research Products
(1 results)