2017 Fiscal Year Research-status Report
カナダのNPOによる貧困地域支援にみる社会的企業化と市民参加促進の架橋モデル
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15K03988
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
桜井 政成 立命館大学, 政策科学部, 教授 (90425009)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 社会的企業 / カナダ / NPO / 市民参加 / ボランティア / 地域福祉 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究のまとめにあたる年として、各種のペーパー執筆、学会発表を予定していたが、本務校での役職業務が多忙を極めたため、それらはほとんどできなかった。唯一行えたのは、非営利法人研究学会 関西部会での2017年7月22日の報告だが、それも中間発表に過ぎず、成果を最終的にまとめたものとは言い難い。そのため次年度に延長申請をし、そうした研究の進捗を改めて行うこととした。 しかしながら、本年度は、そうしたまとめの研究の公表作業はあまりできなかったものの、着実な進展は行ってきている。もっとも大きなことは、2017年5月から6月にかけてに行った現地での調査・情報収集活動である。そこでは、以下のことを行ってきた。第一に、the ANSER-ARES conference への出席である。そこではカナダの社会的企業に関する最新の研究結果としての報告を聞き、ディスカッションにより理解を深めた。第二に、現地の社会的企業の訪問調査である。The Regent Park Community Food Centreにて見学とヒアリングを行った。取り組みの概要を伺うと共に、カナダのNPOのソーシャルイノベーションの普及について踏み込んだ話を聞くことが出来た。またそれに関連し、STOP farmers marketは参与調査として見学を行った。さらに、The 519で開かれていたPWA Bike Rally 説明会に参加し、カナダでのファンドレイジングに関する資料収集をすることができた。加えて、トロントのNPO(PARC)で働く神崎氏と会い、情報交換をすることもできた。 また予算を使い、今年度および昨年度までの現地報告の記録をテキスト化するなど、データの整理はすすめることが出来ている。こうした着実な進展のもと、次年度の成果報告へつなげたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
既に述べたことの繰り返しになるが、本年度は研究のまとめにあたる年として、各種のペーパー執筆、学会発表を予定していたが、本務校での役職業務が多忙を極めたため、それらはほとんどできなかった。唯一行えたのは、非営利法人研究学会 関西部会での2017年7月22日の報告だが、それも中間発表に過ぎず、成果を最終的にまとめたものとは言い難い。そのため次年度に延長申請をし、そうした研究の進捗を改めて行うこととした。しかしながら本年度中、研究の進展は着実にできており、そうした状況を踏まえ、次年度の成果の公表につなげていきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は延長したことによる最終年度となるため、基本的には成果の報告・公表を行っていくことが唯一かつ最大の予定となる。このため、福祉社会学会、地域福祉学会、日本NPO学会、その他国際学会での報告・論文発表を目指し、準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
平成28年度、29年度と学部の執行部業務(教学担当副学部長)を担当したため、研究が滞りがちであっ た。30年度中にまとめ、学会にて研究成果を発表すべく、延長を申請した。
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Research Products
(1 results)