2015 Fiscal Year Annual Research Report
特別養護老人ホームにおけるデス・カンファレンスガイドラインの作成
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15K04019
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Research Institution | Ryukoku University Faculty of Junior College |
Principal Investigator |
伊藤 優子 龍谷大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (00441204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高岡 理恵 華頂短期大学, その他部局等, 准教授 (30442263)
吉島 紀江 平安女学院大学短期大学部, その他部局等, 講師 (30461990)
木村 あい 神戸女子大学, 公私立大学の部局等, 助教 (70412111)
吉藤 郁 花園大学, 社会福祉学部, 講師 (80352798)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | デスカンファレンス / ターミナルケア / 特養 |
Outline of Annual Research Achievements |
国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)とCiNiiを用いて、「デスカンファレンス」「ターミナルケア」「看取り」をキーワードに文献検索し、219本の対象に文献レビューを行った。「デス・カンファレンス」をテーマととした文献72本のうち、デス・カンファレンスの効果に関するものが29本と最も多く、次いで実践の検証が20本、看護師の意識や変化が15本、カンファレンスの進め方そのものについてが8本で、すべて病院・訪問看護の領域のものであった。 特養については、「看護師の意識や役割り」など看護師を対象としたものが17本と「看取りに対する介護職員の意識」11に関するものよりも多く、その他「本人や家族」を対象としたもの、「施設長の意向」に関するものが多かった。 「デスカンファレンス」についてはスタッフへの有用性として①スタッフのグリーフケアに繋がる、②ケアの検証、③チームの成長などが挙げられていたが、その一方で特養においては、①ケアの振り返りが中心となっており思いの共有ができない、②デス・カンファレンスそのものが行われていない、③看取りの教育プログラムの必要性を感じていることなどが示された。 施設への聞き取り調査(5施設)からも、①デス・カンファレンスにケアワーカーが出られず生活相談員だけが出ている、②デス・カンファレンスが反省会のようになってしまっているという課題が挙げられており、デス・カンファレンスを効果的に進めるための、ガイドラインの作成の必要性が示された。 研究代表者の資格喪失により、科研での研究は終了するが、今後、ガイドラインの作成に向けて、施設職員を中心に研究を継続する予定である。
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