2017 Fiscal Year Research-status Report
ケアワークにおける高齢者の主体性を支援する研究:自己決定に焦点を当てて
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15K04020
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
笠原 幸子 四天王寺大学, 人文社会学部, 教授 (50342192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑 智惠美 四天王寺大学, 人文社会学部, 准教授 (20368377)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高齢者 / 主体性 / 自己決定 / 介護福祉士の支援 / 介護支援専門員の支援 / 質的調査 / 量的調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的である「高齢者の主体性を尊重する支援」を明らかにするため、①在宅生活を主体的に営んでいる高齢者の語り、②高齢者の自己決定を支援している介護福祉士の語り、③高齢者の自己決定を支援している基礎資格が介護福祉士である介護支援専門員の語り、また、④高齢者の自己決定を支援している介護福祉士の職業的アイデンティティ形成について、主体的に学習している介護福祉士の語りを分析した結果を発表した。 1.「ケアワーク研究会の開催」:平成29年5月、7月、11月及び、平成30年1月,合計4回開催した。研究会での内容は、①専門職者対象のプレ調査の実施、②最終アンケート票の確認、③アンケート調査の結果報告と検討、④質的調査と量的調査の結果報告と検討 2.論文執筆:①介護業務経験がケアマネジメント業務へ活かされる支援とそのプロセス-基礎資格が介護福祉士である介護支援専門員のインタビューをもとに-,『介護福祉学Vol.24 No.2』日本介護福祉学会、pp.65-75.②主体的に学ぶ介護福祉士の職業的アイデンティティ形成過程に関する研究,四天王寺大学大学院研究論集第12号,四天王寺大学, pp.151-163. 3.学会発表等:①高齢者の自己決定に関する研究,第37回中国四国介護福祉学会,②主体的に学ぶ介護福祉士のキャリア形成過程に関する研究,第25回日本介護福祉学会(岩手県立大学),③高齢者の自己決定に関する研究-介護福祉士の支援に焦点をあてて-,第65回日本社会福祉学会(首都大学東京),④高齢者が主体的に生きる意味を考える-在宅高齢者へのインタビューを通して,第65回日本社会福祉学会(首都大学東京),⑤高齢者が主体的に生きる意味を考える-「意思決定支援」最前線,NPO法人権利擁護たかつき研修会. 4.量的調査の実施:平成29年7月~8月において、専門職者(介護福祉士及び介護支援専門員)を対象に実施.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究初年度における研究代表者の傷病の影響はあるが、平成28年度に得られた質的データ、平成29年度に得られた量的データを丁寧にまとめ、発表したいと考えている。引き続き、研究分担者及び研究協力者らと連携し、現場に役立つ研究成果を発表し、報告書を作成する。
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Strategy for Future Research Activity |
1.学会発表した内容をもとに、原著論文として投稿する。 2.新たに、構造モデリング方式による量的データの分析方法を活用し、原著論文として執筆する。 3.研究成果の公表として、平成30年2月に研究代表者が所属しているNPO法人権利擁護たかつきの研修会で発表したが、今年度は、日本介護福祉学会近畿ブロック研修会にて研究成果の発表を計画している。 4.これまでの研究成果を報告書としてまとめ、研究協力等へ発送する。
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Causes of Carryover |
当初、研究期間は平成26年度から平成29年度までの3年間であったが、得られたデータを丁寧にまとめ、引き続き、研究分担者及び研究協力者らと連携し、現場に役立つ研究成果を発表したいと考え、研究期間の延長の申請をした。従って、平成30年度においては、助成金に加えて、自己負担金によって、報告書の作成及び研究成果発表会の開催を計画している。
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