2019 Fiscal Year Research-status Report
保育職のキャリア形成と結婚・家族形成のライフコース経路とその促進・阻害要因
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15K04090
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| Research Institution | Nippon Sport Science University |
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Principal Investigator |
若尾 良徳 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (70364908)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池谷 美衣子 東海大学, 現代教養センター, 講師 (00610247)
土倉 英志 法政大学, 社会学部, 准教授 (00614637)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 保育職 / ワークライフバランス / 離職 / ライフヒストリー / TEM |
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| Outline of Annual Research Achievements |
1点目として、保育職の継続や離職に関わる要因やプロセスを明らかにするために、保育職経験者の10名（女性9名、男性1名）にインタビュー調査を実施した。調査協力者の就業状況は、保育職に就業中の者9名、離職した者1名、婚姻状況は既婚者5名、未婚者5名であった。インタビューは、保育者を目指した段階から現在までの保育職への就業、結婚・出産を中心に、ライフヒストリーをたずねた。2回のインタビューを実施し、1回目にTEM図を作成し、2回目はTEM図を基に保育職の継続や離職、結婚や出産に関わるエピソードをたずねた。インタビュー調査のトランスクリプトを作成し、保育職の継続や離職につながる要因について、カテゴリーを作成し現在分析を行っている。また、結婚後の保育職の継続や離職においてどのような要因が影響しているか分析を行っているところである。
2点目として、保育現場の管理職が保育職の継続のためにどのような支援が必要と考えているのかを明らかにするために、幼稚園・認定こども園の園長4名にインタビュー調査を実施した。調査協力者の所属は、公立園2名、私立園2名である。勤務時間短縮や休日確保、行事や会議の見直しなど業務負担を減らすための支援や、給与の改善のように、就労環境の改善の必要性について園長が意識していることが示された。また、育休復帰後の環境作りや新採教員の負担への配慮など、キャリアステージや状況に応じた支援も必要であると考えられていた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初は、研究代表者と2名の分担者は同一の研究機関に所属していたが、研究期間中に研究代表者および分担者が所属機関を異動し、異なる期間に所属することになったため、研究体制を再構築する必要があった。
また、研究拠点となる地域が変わったため、調査のための時間がかかり、計画通りに研究を進めることができていない。
さらに、令和元年度については、2月から3月にかけてインタビュー調査を予定していたが、コロナウイルスの影響で実施できなくなった。
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| Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年延長し、最終年度となるので、データを収集するとともに、これまでのデータを分析して、結果をまとめる計画である。
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| Causes of Carryover |
調査が予定より遅れているため、また、当該年度に予定していた国際学会での発表を1年先送りしたため、調査費用や旅費を次年度に使用することになった。
送れている調査を実施するとともに、学会発表を行う計画である。
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