2015 Fiscal Year Research-status Report
保育カンファレンスの形態による実践的思考の表出と熟達化
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15K04095
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
廣瀬 聡弥 梅花女子大学, その他部局等, 准教授 (40419461)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 実践的思考 / 保育カンファレンス / 熟達化 / 保育者 / 園内研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では保育所,幼稚園,及びこども園の保育者が,他者や自分が行った保育場面の映像記録を視聴し保育カンファレンスを行った際に,様々な条件による発言内容を比較することにより,以下の3点について明らかにすることを目的としている。1)映像の視聴後あるいは視聴しながらカンファレンスを行った場合の実践的思考の表出,2)カンファレンスの構成員や人数による影響,3)カンファレンスを定期的に行った場合の保育者の熟達化。 平成27年度は観察対象となる保育や授業の収集を行い,保育者に視聴してもらいながら撮影条件の調整を行った。そして,観察対象となる保育を決定し,研究協力者の選定,及び1)映像の視聴後あるいは視聴しながらカンファレンスを行った場合の実践的思考に関する調査を行い,データの分析を行っている。 データの一部を分析し,日本発達心理学会第27回大会のRT「保育者が“本音を語る”こととは」において,「園内研修の形態による実践的思考の表出と共有過程」というテーマで話題提供を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度の研究は,観察対象となる保育や授業の収集を行い,保育者に視聴してもらいながら撮影条件の調整を行うこと,観察対象となる保育を決定し研究協力者の選定,そして映像の視聴後あるいは視聴しながらカンファレンスを行った場合の実践的思考に関するデータを収集することである。研究協力者の選定や,映像の視聴後あるいは視聴しながらカンファレンスを行った場合のデータについて,おおむね予定通りに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は,平成27年度において得られたデータの分析を行うとともに,上述の研究実績の概要に示した目的 2)カンファレンスの構成員や人数による影響について調べる。
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Causes of Carryover |
当該年度はデータ収集のために旅費を計上していた。しかし,近隣においてデータを収集することができたため,旅費の支出がなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は,より多くのデータが必要になるため,旅費として使用する。また,データを効率的に分析するために必要となる物品の購入に使用することを計画している。
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Research Products
(1 results)