2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the efficacy of a CBT program aiming to improve mental health and quality of life for parents whose children have school refusal problem
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15K04113
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
南谷 則子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任研究員 (20729313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 有貴 徳島文理大学, 人間生活学部, 教授 (90580887)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 認知行動療法 / 不登校 / 保護者支援 / コミュニティ / グループワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
保護者支援のグループプログラムの効果検証を推し進め、地域コミュニティに根差した形で幅広く実施する為にファシリテーターの養成の場を昨年度より拡大し、近畿地区の大学や不登校支援のNPO団体にも協力を仰ぎ展開することが出来た。3年度に亘り千葉大学キャンパス内にて4回、他地区にて4回開催しており、参加者数は全97名に及んでいる。ファシリテーターには、コミュニティの中で有効な地域資源として保護者のネットワーク作りを担う活躍を期待している。その為、援助スキルの向上や認知行動療法の理解の浸透を目的とし、養成講座の内容・質を吟味し、カウンセリングスキルのチェックリストにおいてその効果を測った。養成講座への満足度は高く(養成講座に対する内容の評価7リッカート方式〔0-悪い7-非常によい〕平均6.11SD±0.87、講座の満足度6.02SD±0.92)、「支援プログラムを実施したい」という声も多く輩出されている。効果的なファシリテーター養成講座の構築については複数の学会にて発表し、論文も現在投稿中である。 最終年度より、3ヵ月後の質問紙の回収に合わせ、保護者へのフォローアップ講座を始めた。ファシリテーターが行う保護者支援プログラムにおいてはストレスコーピングのスキルの改善が認められているが、更に維持効果も観察された。また要望に応えて祖父母も参加者に含めての支援を開始した。 昨秋東海地区の教員養成大学教育相談室において支援プログラムの実施がなされ、今年度以降も継続の予定である。現在までファシリテーターによるプログラム実施は7回に及び(参加者数47名)、千葉地域公民館での実施が続けられるほか、関東地区の教員養成大学教育相談室や関西地区NPO団体、千葉県内総合病院などで支援プログラム参加者の募集が開始されている。今後も不登校の児童生徒を支援する全国の団体と連携し、保護者支援のシステムを構築していきたい。
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Research Products
(4 results)