2017 Fiscal Year Annual Research Report
Assessment of the Externalizing and Internalizing Behavior Problems by Blocks Equipped with a Micro-accelerometer
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15K04139
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| Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
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Principal Investigator |
足立 智昭 宮城学院女子大学, 教育学部, 教授 (30184188)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金高 弘恭 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (50292222)
高嶋 和毅 東北大学, 電気通信研究所, 助教 (60533461)
北村 喜文 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (80294023)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 積み木遊び / ストレス / 唾液アミラーゼ / CBCL / 集中力 / 性差 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、内在的(不安・抑うつなど)、外在的問題(攻撃的行動など)を有する幼児の積み木遊びの特徴を、動作センサーを実装した積み木を用いて定量的に分析することを目的とした。 対象児は、東日本大震災の被害が大きかった沿岸部在住の幼児15名、および被害が小さかった内陸部在住の幼児37名であった。
実験装置は、動作センサーを実装した積み木12個、および唾液アミラーゼモニターであった。幼児の内在的、外在的問題は、CBCL(教師用 )によって査定した。対象児は、約20分の積み木遊びの前後に、唾液アミラーゼ(salivary alpha-amylase activity 、以下sAMYと略 す) の値を測定した。
昨年度までの研究結果から、沿岸部の対象児が内陸部の対象児と比較して、CBCLで査定される思考の問題、注意の問題などで有意に得点が高いことが明らかとなった。そこで、両群の積み木遊び前後のsAMYの値の変化をそれぞれ目的変数、積み木操作の物理量、対象児の性、集中の程度をそれぞれ説明変数として重回帰分析を行った。その結果、以下のような知見が得られた。すなわち、両群とも、集中の程度が高いほど積み木遊びの後で有意にsAMYが低下すること、また積み木を立てている時間が長いほど、女児において有意にsAMYが低下し、男児においては有意に上昇した。一方、沿岸群においては、男児ほど有意にsAMYが低下したのに対して、内陸群においてはそのような結果は得られなかった。
以上の結果から、集中の程度が高い対象児ほど積み木遊びによるストレス軽減効果が大きいこと、女児においては、積み木を立てている時間が長いほどストレス軽減効果が大きく、男児においてはその効果が逆であることが明らかとなった。また、沿岸群では、男児ほど積み木遊びによるストレス軽減効果が大きいことが明らかとなった。
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