2016 Fiscal Year Research-status Report
表情知覚における扁桃体の役割:神経心理学研究および深部脳波計測
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15K04185
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 弥 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (50422902)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 表情 / 知覚 / 情動 / 扁桃体 / 深部脳波 |
Outline of Annual Research Achievements |
怒り・幸福の情動を表す情動表情とその逆表情をターゲット刺激とする視覚探索課題について,昨年度に実施した健常群20名を対象とした実験の行動データおよび脳波データの解析を実施した.また片側扁桃体損傷患者10名を対象とする神経心理学実験を実施した. この他,深部脳波の解析を洗練させるため,過去の深部脳波データについて動力学的因果モデルによる脳領域間結合解析の適用を試みた.表情の視覚探索課題について扁桃体の関与を多角的に確認するために,健常群を対象とした機能的磁気共鳴画像による予備的実験を試みた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度に実験パラダイムの修正に取り組み,健常群での実験を実施したため,扁桃体損傷患者を対象とした実験の開始が遅れた.扁桃体損傷患者を対象とした実験自体は順調に進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
計画に従い,片側扁桃体損傷患者を対象とした実験を継続し,深部脳波の計測に取り組む.
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Causes of Carryover |
初年度に実験パラダイムの修正のため,片側扁桃体損傷患者の計測を延期し,実験準備および健常群を対象とした実験に取り組んだ.このため,片側扁桃体損傷患者の計測のために必要な機器の購入,国内出張費,技術補佐員の雇用などが遅れた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験パラダイムの修正は完了しており,片側扁桃体損傷患者の計測は順調に進んでいる.計画に従って片側扁桃体損傷患者の計測および深部脳波の計測を遂行する.
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