2017 Fiscal Year Research-status Report
ドクロリー・メソッドによるカリキュラム開発と教師の能力形成に関する比較史的研究
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15K04214
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
橋本 美保 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60222212)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ドクロリー / 新教育 / 進歩主義教育 / カリキュラム / プロジェクト |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に沿って先行研究と一次史料の調査を継続し、以下の文献を収集した。 1.ヨーロッパ・アメリカにおいてプロジェクト型カリキュラムの開発に関わった教師とその実践に関する資料。 2.大正新教育運動においてドクロリー・メソッドの影響を受けたプロジェクト型カリキュラムの開発過程に関する資料。この事項に関して、国立国会図書館、国立教育政策研究所教育図書館、東京大学、上智大学、神戸大学、奈良女子大学、広島大学、福井県立文書館、広島県立図書館などが所蔵する関係資料の調査を実施し、資料収集を行った。 上記に加えて今年度は、ドクロリー・メソッドを導入していた学校の実践記録や実践者の自伝、回想録、インタビュー記録などを収集するため、旧東京市の公立小学校や奈良女子大学附属小学校、および同校旧職員の子孫宅を訪問調査し、資料調査とインタビュー調査を実施した。 収集した資料を整理分析して、研究成果の一部を教育思想史学会第27回大会において報告するとともに、橋本美保編著『大正新教育の受容史』(東信堂)に収載して刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
かねてより闘病中であった父の病状が悪化し、8月以降は看病のため必要な予備調査を行うことが困難となった。本年1月に父が死去したことにより、前年度までに収集した資料の整理および分析も予定通り進められなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に沿って、収集資料の分析を行う。必要に応じて補充調査を実施する。 研究成果を学会において報告するとともに、論文にまとめて学会誌に投稿する。
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Causes of Carryover |
(理由) 昨年夏以降父の看病および死去のため、補充調査や収集した資料整理および分析が計画通りに実施できなかった。 (使用計画) 補充調査旅費および資料の収集(購入・複写)、整理分析(謝金等)、成果報告経費(学会発表経費、印刷費等)のための費用に充てる。
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Research Products
(4 results)