2018 Fiscal Year Annual Research Report
The new development of formative assessment in the United Kingdom
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15K04230
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
二宮 衆一 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (20398043)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 教育評価 / 学習としての評価 / イギリス / 形成的評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、4つの研究課題を設定している。2018年度は、その中の2つの研究課題についての研究を進めた。 1つめは、「学習としての評価」の理論と方法を検討することである。この課題については、イギリスにおいて「学習としての評価」の研究を先駆的に進めているロンドン大学のルース・ダン博士とサセックス大学のバーバラ・クロソード博士の研究を中心に検討を行ってきた。特にダン博士の2017年の著書『Developing Feedback for Pupil Learning』は、最新の研究成果をまとめたものであったため、この著書の検討を行い、2018年度の渡英の際、ダン博士と直接意見交換を行った。 また「学習としての評価」の考えを実践として試みる研究にも挑戦した。和歌山県の粉河高校の南教諭の協力のもと、美術科の批評学習において「学習としての評価」を利用した単元を開発・実践した。この研究成果については、2018年10月に開催された日本教育方法学会第54回大会の課題研究「中等教育における『探究の過程』重視の授業づくりと評価」において「探究学習のための評価のあり方」と題した報告の中で発表した。 2つめは、「教師による評価」を土台とする評価システムの展望と課題を明らかにすることである。本研究では、この課題をスコットランドの事例を素材に考察した。スコットランドでは、2002 年から開始された「Assessment is for Learning」というプロジェクトにもとづき、2010年から 「Curriculum for Excellence」というカリキュラム改革が進められている。そこでは評価の機能を「学習の評価」「学習のための評価」「学習としての評価」の3つに分け、それらを「Assessment is Learning」という考えを柱に統合することを試みていることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)