2016 Fiscal Year Research-status Report
言語教育における地域語・国語・国際語の関係性に関する比較史的研究
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15K04266
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Research Institution | Soai University |
Principal Investigator |
長谷川 精一 相愛大学, 共通教育センター, 教授 (40269824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越水 雄二 同志社大学, 社会学部, 准教授 (40293849)
北澤 義之 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (90257767)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 言語教育 / 沖縄 / ブルターニュ / アラブ / 地域語 / 国際語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の2年目にあたる平成28年度においては、同一のメンバーによるこれまでの2回の共同研究(「地域文化の変容からみた近代教育システムの形成に関する比較史的研究」(挑戦的萌芽研究(平成19~21年度)、研究代表者・越水雄二)、及び、「言語教育と地域語の関係に関する比較史的研究」(基盤研究(C)(平成24~26年度)、研究代表者・長谷川精一)における成果、及び、本研究の初年度にあたる平成27年度におけるメンバー各自の担当する地域での研究の成果を踏まえて、《三角測量》の前提としての「東」と「西」の比較を試みた。日本とフランスの場合に関して、「地域語」と「国語」の関係について、また、「国語」と「国際語」の関係について検討し、英語が一種の国際語として機能を拡大する状況下での日本とフランスの言語教育に焦点を当てて、単一言語主義と多言語主義との対比という視角から考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の2年目にあたる平成28年度においては、これまでの2回の共同研究及び前年度の成果をさらに発展させて、地域語と標準語(国語)と国際語の関係について、特に日本とフランスとの比較を進めることができたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の最終年度である平成29年度には、日本とフランスとの比較に加えて、アラブと日本、フランスとの比較考察を進めることにより、地域語と標準語(国語)と国際語の関係について、本研究の目的である日本と、西洋、第三世界の《三角測量》による視点の相対化を図っていきたい。
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Causes of Carryover |
史料収集のための出張を当初予定していた回数実施することができなかったため、旅費に関して残額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に旅費として使用を予定していた金額からの残額は、平成29年度に旅費として使用する。
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Research Products
(5 results)