2019 Fiscal Year Research-status Report
LTDおよび反転授業に着目したクリティカル・リーディング力育成プログラムの開発
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15K04269
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
上村 和美 関西国際大学, 人間科学部, 教授 (20283830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横川 博一 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (50340427)
堀井 祐介 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (30304041)
成田 信子 國學院大學, 人間開発学部, 教授 (50434965)
米田 薫 大阪成蹊大学, 教育学部, 教授 (70382463)
伊藤 創 関西国際大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (90644435)
西川 真理子 流通科学大学, 経済学部, 特任教授 (10252727) [Withdrawn]
井上 加寿子 関西国際大学, 教育学部, 講師 (80595637) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 読解力 / 学士課程教育 / 反転授業 / 初年次教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は対面による研究会を6回開催(「コモンリーディング研究会」の名称で第32~37回)した。前半は、2018年度に実施した「読解力診断テスト」の考察結果について検討し、現在の大学生の読解力の現状について把握した。大学生の読書量には個人差があるものの、決して読書をしたくないわけではなく、さらに読書をしたいという気持ちがあるという意外な結果が得られた。また、漢字圏の留学生の結果との比較においては、N1保持者のほうが日本人よりも読解スキルに長けているケースがあることもわかった。これは、第2言語として日本語を学ぶ留学生の方が文脈内の読解方略に長けているということで、第1言語として学ぶ日本人にその方略を活かすヒントとなるものである。また、この診断テストを、読解力向上のためのプログラムのプレテストとポストテストとして実行することで、プロぐ楽受講者は読解力の向上を実感することができるようになるものである。また、年度の中盤からは、本課題の集大成として、教科書制作を行うための内容検討を行った。目次構成案としては、1.「読解力とは何か」をイントロダクションとし、2.新聞記事①:5W1Hを含む。3・新聞記事②:特集記事、4.「岩波ブックレット」の読解、5.新書の読解、6.専門書・論文の読み方という大筋を決定するに至った。次年度は延長期間としているため、出版社(くろしお出版を予定)とも協議しながら、2020年度秋学期にいくつかのクラスでパイロットを実施し、2021年春の出版に向けて調整を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述のように、2019年度については、6回の対面による研究会を実施し、これまでの研究成果をまとめて書籍化する方向での内容のまとめに入っている。
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Strategy for Future Research Activity |
書籍化にあたっては、出版社との協議の上、すぐに出版するのではなく、2020年秋学期に、150名程度を対象にパイロットを行い、テキストとしての完成度を高めるということになっており、テキストの目次の最終調整、ドラフト版執筆の準備に入っている。
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Causes of Carryover |
研究代表者の家庭の事情(両親の介護と死亡)により計画に遅れが生じ、補助事業の園長を申請したため。
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