2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development program of critical reading ability focusing on LTD and flipped classroom
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15K04269
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
上村 和美 関西国際大学, 経営学部, 教授 (20283830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横川 博一 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (50340427)
堀井 祐介 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (30304041)
成田 信子 國學院大學, 人間開発学部, 教授 (50434965)
米田 薫 大阪成蹊大学, 教育学部, 教授 (70382463)
伊藤 創 関西国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90644435)
西川 真理子 流通科学大学, 経済学部, 特任教授 (10252727) [Withdrawn]
井上 加寿子 関西国際大学, 教育学部, 講師 (80595637) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 読解力 / 学士課程教育 / 初年次教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度はコロナ感染症対策として、対面型の研究会ではなく、ZOOMによる研究会を開催した(「コモンリーディング研究会」の名称)。採択時から開催した研究会の回数は、対面とZOOMを合わせて14回であった。既に作成していた「読解力診断テスト」を、実施しやすくコンパクトにするために、内容を再検討し、パイロットを実施後、本調査も実施できた。これにより、現代の大学生の読解力の傾向を知ることができた。さらに、これまでの研究会のまとめとしてテキスト『ステップアップ読解力』のパイロット版も作成でき、実際に初年次学生のクラスでも使用した。使用にあたっては、テキストだけではなく、補助教材としてワークシートとPPTスライドも作成し、併せて提供した。使用後は、科目担当者にヒアリングを行い、修正点等についてまとめた。また、学生については質的な変容を観察したかったため、eポートフォリオに課題の提出を求めた。その記述からは「文字だけを読むのではなく、文章の背景、さらに次にどのような言葉が来るのか、文章全体がどのような意味になるのか予測しながら理解し、読み進めていくこと必要であるとわかった。そうすることで一つ一つに言葉の意味を分からずとも、文章から推測し、読み取ることが可能になる。」等の気づきが多くみられた。これまでは読書が嫌いで読解方略を意識して読めるようになったという実感を得ている記述も多かった。これらをもとに、教材の改善点についてまとめた。現在は補助期間終了後、テキストを正式に書籍として出版するための準備中である。
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