2015 Fiscal Year Research-status Report
未刊行資料の解読によるフレーベル保姆養成の思想・制度・カリキュラムとその評価研究
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15K04270
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Research Institution | Hiroshima Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
小笠原 道雄 広島文化学園大学, 学芸学部, 教授 (10053612)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | Fr.フレーベル / 保姆養成 / 未刊行資料 / 教授法 / カリキュラム / 評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画ならびに方法により、本年度はフレーベルが設置した以下の<保姆養成施設>の諸資料をフレーベル博物館所蔵のBIM資料を調査・収集した。
1.バート・ブランケンブルク近郊の施設として:1839年の<児童指導者のための養成施設>。 2.1840年の<児童指導者コース>。3.1834-45年の<カイルハウ保姆養成>。4.1848年の<ルドールシュタット養成施設。5.1849年の<リーベンシュタイン養成施設。あわせて、フレーベルの保姆養成に関わるW.ミッテンドルフの資料調査を行った。
1848年の<ドレスデン保姆養成施設>,1949-50年の<ハンブルク幼稚園教員養成コース>については文献を通じて概要を解読した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フレーベル博物館長のロックシュタイン女史の全面的協力をいただき、ほぼ、予定している資料の収集ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度はフレーベルの保姆養成施設ならびにその実践の「評価」を重点的におこなう。そのため、ドイツ就学前教育の指導的研究者、K.ノイマン ドイツ フレーベル学会長と共に諸図書館や施設を訪問し調査を実施する。
なお、フレーベル幼稚園における<庭>の思想の展開として、現在、ヨーロッパで最も注目されているイタリア/レッジョ・エミリア市の幼児教育の実践を視察し、フレーベルの保姆養成の全体的な「評価」をしたく考えている。
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Causes of Carryover |
第2回文化学園大学教育研究会の開催期日が年度末で、次年度で使用することとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
すでに、3月28-29日の両日、広島ガーデンパレスにて研究会を開催済み。
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Research Products
(3 results)