2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K04313
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| Research Institution | J. F. Oberlin University |
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Principal Investigator |
山本 眞一 桜美林大学, 心理・教育学系, 教授 (10220469)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 大学経営人材 / ガバナンス / 大学改革 / 高等教育 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、諸環境の変化の中で、高度化や合理化など厳しく対応が求められている大学経営に関し、これを担い支える人々（大学経営人材）の能力開発に着目し、現実志向および国際的視野からこれを実証的に研究することを目的に実施している。平成27年度の実績の概要は以下の通りである。
第一に、わが国の大学の管理運営および経営体制の実態、ならびに大学経営人材の実態について、各種文献を調査し、かつ研究会・研修会等への出席を通じてその実態を観察するとともに、論点を整理した。
第二に、諸外国の大学経営人材に関する制度や実態について、平成24～26年度の調査を踏まえてさらに精査した。これについては、各種の政府関係報告書や研究所、研究論文の解析を通じて行い、また実際にこのテーマに関係深い国際会議に出席の上、自らも研究の中間成果を発表し、また出席した外国の研究者・実践家との情報交換を行った。出席した会議は、PASCAL国際会議（27年10月イタリア・カターニャ）およびCIES（比較国際教育学会 28年3月カナダ・バンクーバー）であるが、このほか科研費によらない外国出張の機会もとらえて情報収集と交換を行った。主なものは、広島大学ーメルボルン大学国際研究会（27年9月オーストラリア・メルボルン）、HER（高等教育改革ワークショップ、27年10月中国・天津）、およびOECD IMHE理事会（27年11月フランス・パリ）である。
第三に、これまでに得た科研費による研究成果を発展させ、上記の調査研究をこれに加えて、わが国および各国の大学における管理運営システムの特色を、企業や他国の大学など他の社会組織と比較しつつ検討し、論点の相互関係を明らかにするように努めた。その成果の一部は、論文および評論の形で公表した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績のうち、第一の項目については現在進行中であり、第二の項目については、科研費による調査出張以外にさまざまな機会もあり、思いのほか進展した。また、第三の項目については、目的遂行のため現在も進行中である。
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| Strategy for Future Research Activity |
第一に、大学経営人材の能力開発に係る最新かつ具体的なニーズの実態を把握するために、当初予定していた国内の大学に対するアンケート調査については、Webによる方法を含めてさまざまな手段を検討の上、それらの効果について検討し、実施に取り掛かる。また、アンケート調査に代わる調査方法についても慎重に検討し、こちらの方が効果ありと判断されれば、場合によっては調査方法の変更も検討する。
第二に、外国訪問調査については、平成28年10月に予定されているHER(高等教育改革ワークショップ アイルランド・ダブリン予定）の機会をとらえ、情報入手先を確認した上で、調査の実施に取り掛かる。
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| Causes of Carryover |
資料・文献購入経費の見積もりと実際の差異および外国調査の際の航空運賃が予想以上に低額であったことによる差異が主なもの。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
資料・文献については、研究に必要なものを精選して購入する。また、外国調査については、引き続き経費の節約に努めつつ、できる限り多方面にわたる調査を行う。以上を踏まえ、当初策定した計画に沿って研究を進める。
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