2018 Fiscal Year Annual Research Report
Changes in the Countries of Origin of Foreign Students and Related Factors: A Case Study on Japanese Language Education and Learners at Chinese Universities
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15K04347
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
王 杰 (王傑) お茶の水女子大学, 人間発達教育科学研究所, 研究協力員 (80432037)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 留学生の受け入れ / 進路志向 / 日本語教育 / 日本留学 / 授業料の値上げ / 満足度 / 奨学金 / 進路変更 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は引き続き、2016年初夏に収集したデータベースを分析し、1)投稿論文「中国の日本語学習者の学習状況と進路志向」(in Japaese)と「少子化日本の外国人留学生の受け入れ最新動向」(in Chinese)の加筆修正、2)日本高等教育学会第21回大会で「大学授業料引き上げのシミュレーション」を題目とした研究報告、3)「中国の大学生の日本社会・中日関係認識ー2016年日本語学習者調査から」を題目とする学会発表の申し込みをおこなった。2)の研究報告から、新たに以下の知見を得ている。50%の授業料値上げをしても、大学進学を断念する学生は3.7%に留まる。しかし、値上げ率が高くなると、「現在の大学より授業料の安い大学へ進学する」、「海外の大学へ進学する」の回答率が高くなる。中低所得家庭の状況を案じると、給付奨学金の拡充とセットにすれば、20%までの値上げは大きな混乱を起こすことはないだろう。50%値上げする場合、低所得層、すでに授業料基準の高い地方大学の学生の進路に大きな変化が生じうる。授業料50%値上げする場合、変わらず在籍中の大学に進学するか、国内の授業料の安い大学へ変更するかの規定要因として、家庭の収入、大学は大都市にあるか地方都市にあるか、費用負担とニードベースの給付奨学金に対する学生の満足度が挙げられる。授業料50%値上げする場合、変わらず在籍中の大学に進学するか、海外の大学へ変更するかの規定要因として、学年、農村部か都市部の出身、大学は大都市にあるか地方都市にあるか、および大学の費用負担とニードベースの給付奨学金に対する学生の満足度が挙げられる。授業料の値上げは地方都市にある大学生の進路に及ぼす影響が比較的大きいと推し量る。
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Research Products
(4 results)