2018 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical Study on Career Support for Students of Teacher Training Colleges
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15K04387
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Research Institution | Ueda Women's Junior College |
Principal Investigator |
酒井 真由子 上田女子短期大学, その他部局等, 准教授 (30591193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越智 康詞 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (80242105)
河野 誠哉 山梨学院大学, 経営情報学部, 教授 (00583650)
山口 美和 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (80465856)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 教員就職支援 / 教員養成 / カリキュラム / 教員採用 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、国立大学教員養成学部4年生への質問紙調査(学生調査)を実施し、大学によって提供されている就職支援が実際に学生たちによってどのように利用されているのか、また彼らの意識や行動に対してどのような影響を及ぼしているのかについて明らかにした。 全国44の国立大学教員養成学部に調査協力を依頼し、そのうち10大学の協力を得ることができた。担当責任者に質問紙の配布、回収を委託し、調査対象者の4年生には自記式で回答してもらった。調査期間は2017年9月から2018年1月。配布数は1,000件で、有効回答数は795件、回収率は79.5%であった。 本調査から見えてきたのは、教採試験対策に臨む学生たちの素直でまじめな姿であった。教採試験に強くコミットしている層ほど、大学生活全般にしても、個別の学習分野にしても、教採試験に直接関係する領域に対してこそ顕著な関心を向ける傾向が読み取れた。その反面、社会や政治全般については関心が薄かった。さらに「やりがい指向」「現場指向」のようにポジティブで現状肯定的な教職観を持っている学生のほうが教採試験には前向きで、「自己犠牲」のようなネガティブな教職イメージに囚われた学生は教採試験に対して前向きに取り組まない結果となった。 これらの結果は日本教育社会学会において「教員養成学部における就職支援の利用実態と教育効果」として公表した。また山梨学院大学生涯学習センター紀要『大学改革と生涯学習』に「大学における教員就職支援の利用実態と教育効果―国立大学教員養成学部4年生への質問紙調査の分析から―」としてまとめ、公表した。
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Research Products
(2 results)