2016 Fiscal Year Research-status Report
科学的リテラシーを育成する天文分野の探究学習プログラム開発に関する実証的研究
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15K04407
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
栗原 淳一 群馬大学, 教育学部, 准教授 (90583922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 辰至 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90244186)
濤崎 智佳 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (40356126)
益田 裕充 群馬大学, 教育学部, 教授 (30511505)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 中学校理科 / 天文分野 / 科学的リテラシー / 空間認識 / 仮説検証 / 作図 |
Outline of Annual Research Achievements |
28年度は、予定していた「地球の公転と見える星座の関係」の授業を構想し実践した。また、その実践を検討していた中で、「地球の公転と四季の変化」の理解を図る指導の開発という新たな課題が表出したため、その開発も行い実践した。 具体的には、27年度に明らかにした「作図が生徒の空間認識を促し現象の科学的な説明を支援すること」を踏まえ、学習内容「地球の公転と四季の変化」において、作図を導入した学習プログラムを開発した。学習プログラムでは、地球の位置の変化による太陽の南中高度の変化、地面に当たる太陽光の量、四季、といったそれぞれの変数の因果関係に着目した仮説を形成させ、かつ南中高度を作図させる方略を導入した。また、学習内容「地球の公転と見える星座の関係」において、4QSによる仮説形成過程を生かしてモデル実験の計画立案を組み入れた学習プログラムを開発した。学習プログラムでは、地球の公転による位置の変化、星座の見える方向、といった変数の因果関係に着目させた仮説を形成させ、その変数をモデルに変換する思考を可視化させた検証計画立案場面を組み入れた。 この2つの学習プログラムによる授業を協力校に依頼し、その有効性を検証する実践を行った。なお、実践中、及び実践の前後で、生徒の学びと現象を科学的に説明する能力について調査した。 本実践による調査結果を分析することで、中学校理科天文分野の「満ち欠け」以外の学習における指導方法への示唆を得る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
授業実践協力校との連携が図れ、2つの検証授業を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2つの検証授業の分析を行い、成果を論文として発表する。
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