2016 Fiscal Year Research-status Report
家庭科探究学習におけるプロセス評価モデルの検証－他国との研究連携による汎用化－
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15K04417
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| Research Institution | Kanazawa University |
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Principal Investigator |
綿引 伴子 金沢大学, 学校教育系, 教授 (90262542)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 真由子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60241197)
荒井 紀子 大阪体育大学, 教育学部, 特任教授 (90212597)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | プロセス評価 / 批判的リテラシー / 問題解決学習 / 家庭科教育 / 授業開発 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
・11月に米国オハイオ州の家庭科における問題解決学習である実践的推論プロセスの実際とプロセス評価を明らかにするため現地調査を実施した。オハイオ州コロンバス市のメリベス・モタセム(Marybeth Motasem)教諭の勤務校Bexley High Schoolにおいて、高等学校家庭科、食物領域と住居領域の問題解決学習を参観し、新カリキュラムやプロセス評価方法についてのヒアリング調査と文献収集を行った。
・H27年の国外調査により入手した資料をもとに、フィンランドの新カリキュラムのコンセプト・構造と家庭科のコンピテンスや評価を分析した（H29年6月日本家庭科教育学会にて発表する）。また、H27年の国外調査により入手した資料をもとに、スウェーデンの問題解決型の授業「タコスの夜」「サスティナブルランチ」をベースにした日本版作成に着手した（H29年度に学校にて実践予定である）。
・日本の新学習指導要領における思考力、判断力、表現力の育成について家庭科の学習を通してどう獲得するかについて考察した。また、家庭科における問題解決型の学習プロセスの構造化とその各プロセスにおける評価方法について検討を行った。結果の一部は、論文「学習指導要領改訂における教科の役割：家庭科の視点から―家庭科の学びを通して資質・能力をどう獲得するか」(荒井紀子)にまとめた。
・開発したプロセス評価方法については、小学校と高校のパフォーマンス評価、中学校のナラティブ活用評価の検証を進めた。
・石川県小学校家庭科教育研究大会の助言者として、問題解決型学習についてのアドバイスを行い、パフォーマンス評価の方法等についてスウェーデンの調査結果等も含めて、研究成果を披露した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度はスウェーデンとフィンランドでの国外調査を実施し、また平成28年度は米国での国外調査を実施した。両調査より、本研究にとって多くの有益な資料と情報を入手することができた。
収集した資料をもとに開発したプロセス評価方法の検討を行ってきた。
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| Strategy for Future Research Activity |
（１）問題解決学習及び評価方法に関する北欧現地調査：フィンランド及びスウェーデンの家庭科授業における批判的リテラシーを育む問題解決学習を視察・現地調査によって具体的に把握し、課題を整理する（平成29年11月調査実施予定：宿泊・現地移動費を含めた旅費、記録メディア関係費計上）。
（２）学習会の開催：スウェーデンや米国の家庭科教師を講師に学習会を開催する（謝金、旅費、印刷費、通信費、通訳費用等計上）。
（３）開発したプロセス評価方法の検証：前年度に引き続き、H24年度～H26年度に開発したプロセス評価方法について、授業実践を通して検証する（研究会や授業参観にかかわる旅費等計上）。
（４）改訂版問題解決学習におけるプロセス評価のモデルプランの提案：各種調査、学習会、プロセス評価方法の検証等の成果を踏まえて、「改訂版問題解決学習におけるプロセス評価」のモデルプランを提案する（翻訳費用計上）。また、研究成果を学会報告や論文として発表する（論文投稿料・校閲料等を計上）。
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| Causes of Carryover |
外国調査費用が見積もり額より低額だったため。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
H29年度使用額と合わせて使用する。
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