2019 Fiscal Year Annual Research Report
(1)Development and practical application of a clay material for invigorating young children's sculpture play: "Super Clay"
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15K04422
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
竹井 史 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (60226983)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 粘土質土 / シルト / 細砂 / 粘性 / 可塑性 / 感覚遊び |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで河川プラントから排出された利用土の特性、粒度分析、保育学的意義等について調査を進めてきた。平成30年度の調査では、市販されるものの材料で最も安価で一般的であり、安定して供給できる観点から、珪砂9号と彫塑紛の組み合わせを選択し、それぞれの組み合わせを1:2(体積比)を基準に、33:67、32:68.31:69、30:70の5種の組み合わせで、触感、可塑性、吸水性等に関して調査したが、感触、可塑性、吸水性に関しては大きな差異はなかった。このような観点から、今年度においては、よりブレンドしやすく、扱いやすい珪砂9号と彫塑紛の組み合わせを1対2にし、含水量における粘性を粘度計(AND SV-100)にて計測した。結果は、含水量30%時において8.9Pa・s(19.2 ℃)、35%時において7.32Pa・s(20.6℃)、40%時で2.45Pa・s(17.3℃)、45%時で824mPa・s(18.1℃)、50%時で398mPa・s(18.1℃)の数値を示した。この数値は、スーパークレイのモデルになっている利用土に比べ、約10%少ない水分量で多様な粘性を示す良好な数値であることが分かった。課題としては、珪砂9号と彫塑紛による組み合わせにおけるスーパークレイモデルは、その感触において、利用土と比較し、多少劣っていた。このことからA3(珪砂9号よりも細かい粒子)を加え、マイクロトラック・ベル株式会社の協力を得、利用土に最も近い粒度特性土(スーパークレイ)の比率を調査した(粒子径分布測定装置MT3000Ⅱ)。その結果、9号:彫塑紛=53:47で利用度への一致度が80%であるのに対し、A3:彫塑紛=76:24で一致度:92.5、9号:A3:彫塑紛=3:73:24で一致度94の高スコアを示し、今研究でのスーパークレイは、珪砂9号、A3、彫塑紛の混合土に求められることが明らかになった。
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Remarks |
本ページにおいては、スーパークレイの生み出される背景やその特長、現時点におけるスーパークレイのできるだけ簡単にできる製法について示した。
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Research Products
(2 results)