2015 Fiscal Year Research-status Report
欧米調査に基づく技術科教育の授業の設計・実践・評価に関する研究
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15K04450
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
角 和博 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (80145177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 章 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20127822)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 技術科教育 / カリキュラム / 学習過程 / 学習支援 / 海外調査 / 授業設計 / 授業改善 / 実践授業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,米国を中心とした欧米の技術科教育の実態調査を踏まえて,授業の設計・実践・評価を具体化するためのカリキュラムの開発を行い,学術論文としても発表している。具体的にはPlan-Do-See(計画―活動―達成)による生徒の学習過程の把握や学習支援表や学習状況チェック表等を用いたWeb 制作の実践授業を通して教育内容と方法の両面における学習支援のシステム化を行ってきた。今後は,これまで構築した考え方を他の題材にも広げて提案内容の普遍性を検証し,システムズアプローチによる技術科教育の授業の設計・実践・評価の手法を確立する。 今年度の海外調査では,米国のミシシッピー流域技術教師教育会議に参加し,米国の技術科教育の調査を継続した。国内調査では,日本産業技術教育学会に参加し,また学会誌に掲載されている技術科教育の内容と方法に関する論文および学会の研究委員会が作成した技術科教育の理念,内容および方法を調査・整理した。実践授業では,(1)・(2)で得られた調査結果を基に,研究代表者および研究分担者が独自に開発した生徒の視点で学習過程を捉える学習支援のシステム化の手法を用いて, PDCA サイクルを取り入れたシステム思考により,新しく学習支援表を設計し中学校で実践授業を行った。授業設計や改善に必要なPDCA サイクルで年間指導計画や単元計画を立て,本時の授業の評価において改善点を確認した。また,授業設計に際しては,技術分野の学習目標を題材に着目するのではなく,すべての制作・製作学習に共通する4 段階で捉え,上記の構想→設計→製作→評価の大きな流れの中に,生徒一人ひとりの個別の学習過程としての計画→活動→達成のスパイラルを設定し,さらに学習支援表を構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の海外調査では,米国のミシシッピー流域技術教師教育会議参加し,米国の技術科教育の調査を継続した。国内調査では,日本産業技術教育学会に参加し,また学会誌に掲載されている技術科教育の内容と方法に関する論文および学会の研究委員会が作成した技術科教育の理念,内容および方法を調査・整理した。実践授業では,授業設計や改善に必要なPDCA サイクルで年間指導計画や単元計画を立て,本時の授業の評価において改善点を確認した。また,授業設計に際しては,技術分野の学習目標を題材に着目するのではなく,すべての制作・製作学習に共通する4 段階で捉え,上記の構想→設計→製作→評価の大きな流れの中に,生徒一人ひとりの個別の学習過程としての計画→活動→達成のスパイラルを設定し,さらに学習支援表を構築したことなどの一定の成果を上げることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
海外調査では,平成27 年度の調査内容を整理・分析するとともに,新しい知見を得るために欧米での海外調査をさらに行う。 国内調査では,平成27 年度の調査の整理と分析をもとに日本産業技術教育学会の全国大会,支部大会,および各分科会で技術科教育の内容と方法について議論する。 実践授業では,初年度に引き続き技術科教育のシステム的考察を行う。特に構想・創造の視点,対象物の構成,対象物の加工,対象物の複合化,評価の視点等を学習活動に関連させて考察し,生徒の将来の成長をも考慮した時間経緯の視点も伴った学習活動ならびに教材化について検討する。
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Causes of Carryover |
研究代表者は,技術科教育カリキュラムの欧州調査,分析を行う必要がある。また新しい授業設計案に基づいて中学校教員と連携して実践授業を創出する必要がある。研究分担者は,海外調査・分析の結果をシステム思考により授業設計の改善を行う必要がある。また,技術科教育の実践教材としてPIC マイコンを使った「プログラミングと制御」学習の中学校教員への指導を行う。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
海外調査に関しては,平成27 年度の調査内容を整理・分析するとともに,新しい知見を得るために欧米での海外調査をさらに行う。国内調査に関しては,平成27 年度の調査の整理と分析をもとに日本産業技術教育学会の全国大会,支部大会,および各分科会で技術科教育の内容と方法について議論する。実践授業に関しては,初年度に引き続き技術科教育のシステム的考察を行う。特に構想・創造の視点,対象物の構成,対象物の加工,対象物の複合化,評価の視点等を学習活動に関連させて考察し,生徒の将来の成長をも考慮した時間経緯の視点も伴った学習活動ならびに教材化について検討する。
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