2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K04451
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
緒方 信行 熊本大学, 教育学部, 教授 (60535714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 拓己 熊本大学, 教育学部, 准教授 (10380990)
関根 浩子 崇城大学, 芸術学部, 教授 (10553589)
水野 裕史 熊本大学, 教育学部, 講師 (50617024)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 美術鑑賞 / 鑑賞教育 / 体験型 / 日本美 / 石庭 / シンポジウム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は美術鑑賞の授業における新しい提案である。これは、子ども達が制作者や審査員、学芸員などの立場になるなどして、具体的な視点から美術作品に対峙していく体験を通しながら、美術的諸能力を高めていく新しい美術鑑賞授業法である。 今年度は、予定通り石庭の鑑賞授業を中心に研究を進めた。資料調査として、中学校高校のアンケートを行い、石庭等日本美術に関する調査、文献資料の収集を行った。また、教材開発としては鑑賞授業「石庭をつくる」のための指導案から板書教材、および「ミニ石庭セット」を開発し、「どこでも授業セット」ととして貸し出し可能な教材セットの開発を行った。また、他にも複数の教材を考案中である。実践としては研究協力者を募り、体験型鑑賞教育「石庭をつくる」の授業実践を行ってもらい、効果の検証を行った。なお、体験型鑑賞教育の周知も含め「鑑賞教育シンポジウム ー美術鑑賞という行為について考える」を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
資料調査としてのアンケート調査や石庭等日本美術に関する資料の収集、教材としての鑑賞授業「石庭をつくる」の開発、そして研究協力者を募っての授業実践および検証と、当初の計画に則り研究を進めた。なお、「鑑賞教育シンポジウム」を開催した。1,2年次の予定にはなかった事業で、これについては当初の計画以上の進展と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は鑑賞教材の対象として西洋美術に関するものを主体とする。ただ、この報告書を作成している間に「熊本地震」が発生し、報告書作成中の今も余震が続いている状態である。大学自体の年度計画も変更を余儀なくされ、本研究の推進も具体的な予定が立てづらい状況である。しかし、年度全体としては当初の計画を達成できるよう研究に邁進していきたい。
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Causes of Carryover |
次年度も新たにシンポジウムを開催すべく予算に余裕を持たせた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
適正に使用していく。
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