2016 Fiscal Year Research-status Report
小学校中学年における算術から代数への移行教材の開発研究
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15K04452
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
和田 信哉 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (60372471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 耕司 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (90437541)
中川 裕之 大分大学, 教育学部, 准教授 (00450156)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 代数的推論 / 式 / 記号論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終的な目的は,小学校算数から中学校数学への移行過程を明らかにし,それらの接続を円滑にすることである。本研究では特に,小学校中学年における算術から代数への移行教材の開発とそれを用いた実験授業,それらの授業の質的分析をとおして,その移行過程の一端を明らかにすることを目的としている。平成28年度は,共同研究者との会議を2回行い,昨年度に実施した第3学年の実験授業の分析と,第4学年の教材開発および実験授業を実施した。 1回目の会議では,平成27年度に実施した第3学年の「□を使った式」の実験授業を分析した。実験授業の映像とトランスクリプトに基づいて,その授業における児童の認識の変容と現れた代数的推論について議論した。そして,その分析結果をまとめた論文を学会誌に投稿した(平成29年3月現在で投稿中)。 2回目の会議では,第4学年の「計算のきまり」の教材開発について議論した。この単元では,既習内容と未習内容が混在していて児童にとって何が新しく学ぶことなのかが明確ではないということが問題となることが指摘され,その点を解消するような単元構成になるように議論した。この方向に基づいて作成した教材を事前に数名の小学校教諭にも意見をいただいた上で最終的な案を作成し,10月後半にその実験授業(6時間)を実施した。その際,参与観察によりビデオや写真,フィールドノートによって記録をとり,質的分析に備えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した28年度の研究実施計画と照らし合わせると,本年度はほぼ計画通りに進めることができた。したがって,「おおむね順調に進展している」と評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の推進については,28年度がおおむね順調に進展していることから,当初の計画に従って,28年度に実施した実験授業の分析と本研究の総括を行っていきたい。
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Causes of Carryover |
青森で開催された学会への旅費を10万円計上していたが,大学の校務と重なり参加できなくなったため,その分を次年度使用額とした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本研究の最終年度であるため,研究成果を積極的に発表するための旅費として使用したい。
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Research Products
(1 results)