2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Research for World History Unit Development Which Aims at Training of "the 21st Century Skills" by Cooperation of High School Education and University Education
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15K04511
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
田尻 信壹 目白大学, 人間学部, 教授 (10436800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 孝志 金沢学院大学, 文学部, 教授 (50341920)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 世界史授業アーカイブ / 21世紀型能力 / 高大連携 / 歴史的思考力 / 探究的世界史学習 / 史料の活用 / 歴史授業のデータベース化 / コンピテンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、21世紀型能力の育成の観点から、高大接続の一環として大学研究者が高校地歴科教員の協力を得て行う研究である。高校の歴史授業の現状を分析して歴史的思考力育成型授業の理論と実践を収集しデータベース化を図るとともに、実践可能な授業モデルを開発し高校現場に発信することである。 本研究は、当初の計画では2017年度をもって終了する予定であったが、研究の一層の充実を目指して期間を一年間延長した。延長年の2018年度は、研究代表者の田尻信壹のもとで研究成果のデータベース化と発信に努めた。また、研究分担者の多田孝志の研究は、2017年度をもって完了している。 田尻は、研究の追加調査を行うとともに、研究のまとめとしての成果の整理と発信を行った。追加調査としては、先進的カリキュラムに基づく授業の調査(埼玉県立浦和高校[2018.11.6]、神戸大学附属中等学校[2019.2.9]での授業見学と記録化)を行った。また、研究成果の報告と高校現場への発信として、愛知県東三地区地歴公民教育研究会(2018.5.11)、日本社会科教育学会第68回全国研究大会(2018.11.4)、愛知県世界史研究会(2019.2.23)で高校地歴科教員等に対して発表、講演、ワークショップを行った。研究論文として「AP世界史における歴史的スキル」(『人文学研究』15、2019.3、単著)、「探究型授業で評価を可視化するための方法」(『人と教育』13、2019.3、単著)等を執筆した。 田尻は、2017年開設の科研研究の成果公開用ホームページ(世界史授業アーカイブ)を、本年度にCMS機能を構築し、活動報告、資料、論文などの更新作業の利便化・効率化・迅速化をはかった。また、研究成果は、このホームページを通じて逐次、公開と発信を行った。その結果、ホームページが科研研究の成果報告としての役割を果たすことができた。
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Remarks |
ホームページ「世界史授業アーカイブ―Archives of World History Lesson」は、2017年2月に作成・公開したものである。本(2018)年度にCMS機能を構築したことで、更新作業の利便化・効率化・迅速化をはかることが可能になった。ホームページは、科研研究の成果報告の役割を果たす。
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